2008年12月2日(火)

先生、再デビュー

 先週は声が出なくて休講にしてもらった短大の授業「医療秘書総論」。

 二週間も空くと、まるで今日が自分の先生デビューみたいな気分。前回は脱線パターンでビデオを見てもらったし、それまでの「接遇」に関する授業でも結構映像を見せることが多かった。でも、今日はいきなり映像なしで1時間半近く自分のしゃべりで進める予定の会。内容は「組織」。

 大体僕は組織が大きくなり過ぎるとどうやっても心の血が通わなくなってしまうと感じている人間で、できれば人を使わず人に使われずでやって行きたい方の人間。その分、組織というものに対しての思いはいろいろあってネタには困らないのだが、これから先就職してそれこそ組織の中に入って行く子供たちに組織に対する否定的な気持ちを植えつけたいとは思っていない。

 まずは、途中で声が出なくなった場合を考えて、教科書の内容にからめながら自分が伝えたいことを優先して話そうか・・・

 組織って・・、まずなんなんだろうネー

 その組織って具体的にはどんな感じなんだろう?

 みんなは、どこか会社に入ったりしたら、組織を動かすというよりは、その中で社会人1年生で使われる方の人間として社会人デビューするわけだ。

 そんな組織の中で、ちゃんとコミュニケートして自分の役割を果たし、例えその組織がちゃんと機能していないとしても、自分を失くさずやっていくにはどんなことを心がけたらいいんだろう?

 なんか、学校の授業じゃないみたい。

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 先生再デビューの佳き日、まず声は最後まで出た。拡声装置を使うほどの人数ではないが、今日はマイクとスピーカーを使わせてもらってそれが良かった。

 教科書の内容をなぞりながらも、自分の思いを詰め込んだ話に、寝る子はいなく逆に真剣な目つきで聞いている子が多くてちとアレレの気分。

 それでも私語をする子はいる。

 こういう子らの方が組織に入っても割りと上手にその中を泳いで、真剣に聞いてる子の方が組織のあり方で悩んだりする傾向があるのもおかしいところ。案外この子らの方が組織での気持ちの持ち方のいい方法を知ってるのかも知れんな。

 この子らに注意せずとも私語をさせないようになったら僕ももう少し先生らしくなるのかも知れん。

 僕が一番苦手なのは、話の時間配分なのだが、これは終了時間5分前にピッタリおさまった。(ホントは20分前くらいで切り上げるのが目標だったんだけど・・・)