2008年12月5日(金)
U田さんのところに行く金曜日の日記を読み返すと、いかにこれまでにいろんなことを教えていただいたり見せて頂いたかということがよく分かる。
中でも、パソコンのことが終わった後での趣味の時間に見せて頂いた映画。
そして、その中でも何度も出て来るタイトルが「ローマの休日」だ。
今日はそのローマの休日を1.5回見た。
オーディオの世界では極限の微妙な音の違いを追いかけた結果、素人のちょっと見(聴き)では分からないような音の差で何十万、何百万の金額の差が出たりする。それだって、音の評論家に目隠しテストなどをしてみると、これがいいあれがいいの結果がまちまちだとのこと。金額と内容の関係が「高ければいい」「安ければ悪い」の単純なものではない。そういうことに興味のあるU田さん、最近は機械の方ではなく、機械でプレイするDVDの方にも高いものや安いものがあってそちらの方ではどんなものだろう。
これは前にも「ローマの休日」の高いもの(といっても今はワーナーホームビデオのものでも3000円弱)と安いもの(これは僕お得意の宝島社2枚組500円もの)で映像比較をした。その時は映画の一部、同じ場面をそれぞれのDVDで映像比較をして、ワーナーのものは宝島社のものよりコントラストがはっきりしているという結果だった。
次にU田さんの中に浮かんで来た疑問は・・・
その映像の違いが、映画を見る人に与える感動にどう影響するのか・・、ということ。
これは難しいよねー。感覚的なことはその日の体調や直前にあったことなども微妙に影響を受けるから、「感動」を客観的に数値化、とまで言わずともなんらかの言葉で表現できるところまで捉えて比較するというのは無理だとさえ思う。とに角、今度は同じ場面をちょっとだけつまんで比較するんじゃなくて、結構長い時間、例えば前半をこちらで、後半をこちら、もしくはそれぞれを全編見るというようなことをすることになる。
で、今日は前半をワーナーで後半を宝島社で見ようとしたわけだが、これが作品の力なんだろうなぁ、一度見出すと途中で止めることが出来なくなった。
アレレ、こんな場面もあったんだ。「ローマの休日」を見るのはこれで4回目くらいなのにもう記憶から抜けてる。
オウオウ、この前テレビでやってた、収録時間の問題で背後の時計がほんの一瞬の設定のシーンですごく進んでるって本当だ。
「真実の口」の場面、これがオードリーには内緒のしかけで収録OKのシーンが撮れたって言ってたけど、これほどまで辻褄の合うシーンになるなんてホントだろうか?すご過ぎる。
なんて、前見た時には考えなかったことが出て来て、「感動比較」なんてことを忘れてしまう。とうとうワーナーのDVDだけで全部見てしまった。
で、元々は「感動比較」のためにやり始めたことなので、次は宝島社のDVDを見始めたのだが、さっきコントラストのはっきりしたもので見たばかりなのでどうしてもピントが甘く感じる。加えて、ストーリーの展開もさっき見たばかりなので先が読めてしまう。これは明らかにさっき見たばかりのワーナーの影響を受けている。
ウーン、これはこれで、日をおいて、今度は宝島社だけで全編見た方がいいんだろうなぁ・・・。
というわけで、2度目は半分くらいで見るのをやめた。今日見た「ローマの休日」は1回半。
こういう実験的な見方をしているにもかかわらず、実験していることを忘れさせるのだから、「ローマの休日」は名作なのには間違いないようだ。