2009年1月22日(木)
谷病院。
今日はちょっとした印刷物の出力作業があって、山の手の病棟の事務室の方に行っていた。印刷出力のしくみ自体は用意した僕が十分に分かっているが、印刷する内容に関しては病院のことが分かっている人が必要。本来の事務室は山のふもとの事務棟にあるのだが、LANにトラブルがあるのと、元データを入力しているのは山の手のA君なので、上でやることにした。印刷だけならほんの15分仕事だが、データ入力をしているA君が出力される印刷物のイメージを見ると、元データの一部手直しが必要なことが出てきて、それなりに作業が増えた。
それでも、午前中には出せるな。
と、そこへ谷君からA君に力仕事の手伝い要請電話。今の作業はA君無しでは出来ないから僕も合流するか。
山のふもとに下りると事務棟の2階への上り口に大きな棚。これを2階に上げたいのだが、階段の幅、高さとその棚の大きさが通りそうに見えて無理なような、無理そうに見えて大丈夫なようなという微妙な関係。階段へと上り始めると上がつっかえ、上を通すと下がつっかえた。そこからは動かない。
「キャスターを外してみよう。」
ほんとは分解できたらいいのだが、デパートなんかで陳列に使っているような金属製の頑丈な棚で、この頑丈さからすると一度組んだらバラすのはとても難しい棚のように見える。しかし、キャスターを外しても効果はなかった。
「じゃあ、ロープで吊り上げよう。」
ロープで吊り上げると今度は2階の入り口の幅と高さとも微妙な関係。微妙なので何度も試すことになるが、これ絶対に入らんなぁ。しばし3人で途方に暮れる。
今度は棚の段を蹴ってみた。もちろんやけくそで蹴ってるんじゃなくて、棚を一段でも外せないものか手がかり探しの蹴り。頑丈だから蹴るしかないんだ。すると、なんとかなるんじゃないかの手応え。
「とに角叩いてみよう。なぐりはない?」(なぐり=トンカチね。)
谷君がかなづちを持って来て、棚の段を何度か叩いてみると、オオ!これ高さを2つに分けれる。それに棚の段固定のしくみも見えた。
その場で棚をばらして無事に搬入出来た。ここでとりあえず昼休み。そのあとにはこれを組まないといけない。
その棚を入れた部屋には僕一人が残ることに。
ウーン、これならキャスター外す必要はなかったなぁ。後の手間を考えるとちと責任を感じる。
「キャスター」も「ロープ」も「なぐり」もみんな僕が発言したんだよネー。お手伝い的な存在なので普通は控え目なんだけど、ものを動かすとかバラすとか組むとかの場面では大道具の習性が出てしまう。現場では重いとか熱いとかやらないと言ってるのに・・。
よし、みんなが帰って来たらもう棚が出来てたってのをやろう。
大変そうだけど、実はこれ10分程度で出来てしまった。作りが分かるとこんなものらしい。普通は作り上げるのにはとても手間ひまがかかって壊す、バラすというのはアッという間なんだけど今回は逆。
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おかげで、午後はすぐに山の手の事務仕事に戻れてこちらもちょうどくらいの時間で済ますことが出来た。
今日は珍しく、机仕事、力仕事の日。棚には、違う、たまにはこういうのもいいかも。