2009年1月23日(金)

浮 雲

 「もう、ほんとに見てないものが残り少なくなりましたヨ。」

 「じゃあ、今日は1本にしましょう。」

 林芙美子原作の『浮雲』。

 いい加減で無責任で行き当たりばったりで問題を起こすというよりは問題になってしまうという情けない・・、でも何故か情けなく見えなくて同じ間違いを繰り返し、かといって情(じょう)がないわけでもない男と、それに振り回されながらもそこから離れられない女。

 いい加減ということはとても軽い要素なのに、それが呼び起こす問題や事件はとても重い。

 人間の業とでも言おうか、お利口じゃない面というか・・

 よくぞこういうテーマに真正面から取り組むというか、原作者も映画にした人たちも、それが受け入れられた時代の空気にも「力」というものを感じてしまう。

 便利、簡単、楽しいが多すぎて、今の時代、こういうのは『重い』のひとことで片付けられはしまいかとへんな心配。僕もこの映画よりはずっと後の人間なのに・・。

 こういうものは敢えて残さないといけない。

 と思ったら、この映画は3年くらい前にDVD化されていた。いいことだ。

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 この前の続きの話だけど・・。

 レンタルのDVDを高級機で使いたくない。かといって手元に置いときたいかどうか定かではないDVDを買って手元に残ってしまうのも気が進まない・・・の件。

 「レンタル専用の安いDVDプレイヤーがあったらいいんですよねぇ。」

 U田さんのひとことで解決した。

 なんで、こんなことに気が付かなかったんだろう?ミヤギのバカ!

 家には使っていないDVDプレイヤーがある。短大の授業に一時使っていたが、今はパソコンで動画を見せてるからあれはもうかまわないんだ。

 よし、今度あれ持って来てもらってもらおう。で、「バルトの楽園」も「大奥」もレンタルしてくればいいんだ。

 やったぁ!!