2009年3月29日(日)
家の裏庭で花見して来ましたー。
花見といっても、お祭り的なもんじゃなくてペットボトル片手に桜の園でひとりユッタリとボーッとする、それだけのことなのです。(で、そのペットボトルにはウィスキーが入ってたりするのですが・・・)
でね。桜のピンクに溶け込むような感じでボーッとしてると、アチコチにいる花見客のグループの話が時々耳に届いて来る。話の内容が分かるわけでもなく、アチラからちょこっと、コチラからちょこっと、言葉が断片的に届いて来る程度。
僕も桜を見たくて来てるし、人間関係とか日頃のストレス(ほとんど無いけど・・)から解放されればされるほどいいので、わざわざ人の話に耳を傾ける気は全くありません。
うちの桜はキレイだなぁ・・・ ボ〜〜ッ
でも、その内、水道山の一番上の段のグループの会話が断片的ではなく連続的に聞こえて来ました。僕は上から二段目にいたから近いということもあるのだけれど・・
そこには力仕事をしているタイプの男性とその家族といった感じの人達が20人くらいいたかな?
「人間いうのは、それぞれ違うエイところをもっちゅうがやき、みんな違うてかまんがよ。」
「まっこと、そうよ。」
スゲェ、金子みはるだ。ここにも僕らみたいな会話をする人たちがいる。結構みんな似たような話してるんだ。人間も捨てたもんじゃないぁ。
その内その人たちは力較べの相撲のようなことを始めたんですよね。様子が聞こえるだけで、わざわざそちらは見ない。見えそうで見えない位置だし、僕は桜を見ているだけ。
でもかなり本気でやってる雰囲気は伝わって来ます。
この人たち、感性豊かな会話もすれば、本気で相撲もしたりして文武両道タイプなんだなぁ・・。すごい人たちがいるもんだ。
それにしても、うちの桜はキレイだ・・ ボ〜〜ッ
とここまでは良かったのですが、その内そちらで喧嘩が始まったのです。相撲にムキになってる内に反則でもおかしたのか、「殺すぞ」の言葉まで出て来る殴りあいの様子。
奥さんが止め、子供が泣き、長老みたいな人が中に入るが収まらない。
その内、「俺が言いゆうのに言うことをきかんがか!」と、止めに入った長老的な人が逆に誰彼かまわず殴り出したみたい。
20人程も人がいれば、それなりに自浄作用も出て、警察を呼ぶほどになる前に収まり出した様子で、僕は最後まで桜を見ていたんだけど、さすがに「ウチの桜はキレイだ・・・」なんて感覚は飛んでしまいました。
お酒はこわいねえ。
人間ってちょっとしたきっかけで、天使だったり悪魔だったりどちらにも転べるんだねぇ。
桜は又別の日にもう一度見に来ることにするか・・ヤレヤレ。