2009年4月11日(土)
高知市文化祭開幕行事リハ、カルポート、今日はたまたま近所である音響の和田さんの車に乗せてもらって出勤。
昨日カルポートに車で行くと、搬入口への乗り入れについて、「今日はいいけど明日、あさっては一杯なので車は遠慮願いたし」のお達し。舞台監督のT橋氏によると僕は地下駐車場に車を置けるようにしてくれてるとのことだが、それじゃ意味ないし、和田さんと話が出来るのは勉強になるので何の遠慮もなしに和田さんに乗せて言ってくれるようにお願いした。
和田さんは高知の舞台音響では経験数、実力ともにNo.1の人だと思うのだが、ご本人は「そんなことないですよ」とそれを否定するような人で、僕みたいな舞台ごととは別の仕事を持ち、時々舞台と関係を持ってるような人間にも同列感覚で話してくれる人。そこから結構得ることが多い。
今回は去年より早めに台本や映像素材をもらっていて、それをカルポートの紗幕に投射する準備は出来ているが、台本のセリフのどのタイミングで映像を切り替えるとか、そういう約束ごとはまだ何にも聞かされていない。
「あんまり細かいことはなくて、暗転で紗幕が下りたら映像きっかけで音出しみたいなことみたいですヨ。」
そう聞くだけで少し安心。
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カルポートに着き、照明ブース内の自分の持ち場で準備。
僕は舞台ごとだけで飯を食っている人間じゃないという意識があるので、ついその道だけの照明の涼しげさんにも段取りを聞きたくなる。
「イエ、どうなるのか私も今は分からないんです。」
そうか、そういうことなのか。裏方がおかれている状態はみな同じで今日のリハで本番の全てを把握しないといけないということなんだ。
「リハ日に全部把握して翌日の本番でピタリと決めるなんて、手慣れたプロのやり方みたいだねぇ。でも、本当のプロは逆に憶病に臆病にことを進めて確実にことをこなそうとするよねぇ。」
涼しげさんも僕の言葉に同感っぽいうなずきをくれる。
確かに一地方の文化祭行事というのは規模の大きさいかんにかかわらずやはりアマチュアの所業なのだ。しかも開幕行事ということで出演者はノーギャラだし(きっと・・)、ゲネプロ(本番どおりに通すリハーサル)であるにもかかわらず、人が揃っていない出演団体も多々ある。ガチャガチャの寄り合い所帯といった感じ。
分かった。今日一日集中してことを把握し、明日はその勢いで終わりまでそのテンションを維持するしか無いってことだ。
一番大事なのは段取りが分かっている以上に、本番の時に疲れていないということかも知れない。大事なのは土壇場の集中力(^_^;)
今日は「場当たり」にからめての裏方のテクリハという形でのリハーサルとゲネプロで2度自分の作業を通した。
ゲネプロの段階ではかなり自分の感覚で映像を出したりひっこめたり、自分なりの判断でやり、しくじりも無く進んで行く。
ヤバイッ!!リハでは失敗した方がいいのにうまく行っちゃってる。このままでは明日がまずいゾ。
リハでは失敗した方がいい。リハで失敗しないのはまぐれ的な要素が強くて、そういう時は本番で失敗する確率が高い。逆にリハで失敗すると、何をどうすればそれが起きないかが分かるので本番ではうまく行く。
最後の映像で舞台監督からダメ出しが出た。
「ここはもっと遅めに出して、映像OUTも出来るだけ時間をひっぱって下さい。」
ようし、こうでなくちゃ。
みんながみんなうまく行ったら明日が危ない。訂正、修正があってこそリハの全てが生きるのだ。
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かくして今日も舞台一色、一日はあっという間に過ぎたのであったのであった。