2009年4月12日(日)
「やることはカーテンの開け閉めだけど、タイミングありのコミュニケートありになると仕事っぽくなるでしょ?」
「ハイ、そうですねぇ(^^)」
今日の仕事で僕のパートナーを務めてくれたトモ君との会話。
映像を出す僕は照明ブースにいるが、舞台一面の紗幕に映像を送る超大型プロジェクターは2階の映写室にある。映像を出さない時でもその大型プロジェクターからは「映像がない」という光が出ていて(黒一色の画像)、無いといってもそれは薄い四角のほのかな灯りとして舞台に届いてしまう。それを塞ぐためには映写室のプロジェクターの前のカーテンで完全に光を遮るというのがカルポートでのやり方なのだが、僕の場所からはそれが出来ない。そのカーテンの開け閉めのために舞台監督のT氏が呼んでくれたのがトモ君。舞台監督と同じ苗字なので混同しないように名前で呼ぶようにということで、初対面からいきなりトモ君と呼ぶことにした。
とても人当りがいいのと、返事に切れがあり、インカムでのコミュニケートもとても楽。最初に会った時の会話で彼もパソコン関連の仕事をしているということで、お互いの言葉がよく分かりすぐに信頼関係が出来た。
いい若者だ。本番では一度僕が間違ったタイミングでのカーテン開けを指示し、彼の「まだ違いますよネ」の言葉で助けてもらった。昨日の2度のリハで自分に指示が来るタイミングを覚えている。
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「最後の画像、これは長目に出します。」
僕の役割の最後の画像については昨日舞台監督から駄目出しがあったので、注釈をつけなが映像イン。
結構長い間映像を出した。
「そろそろアウトしようと思います・・。」
「いや、もっと思いきり引っ張って下さい。」
映像アウトのキーを押す寸前に舞台監督の声がインカムから聞こえる。
オット、間に合ったー。
「了解です。じゃあ、キューをお願いしますね。」
こちらからは見えない舞台中での次の準備が済んだところで監督からキューが出る。
「ハイ、これで最後の映像アウトします。」 「トモ君、カーテンお願いします。」
これで僕の大きな役割は終わりだ。映像を多用するのは一部だけで、二部では僕は一度だけトモ君がやったカーテンの開け閉めをやればいい。
同じ空間で照明を操る涼しげさんの作業は、日記に意味ありげに書いてる僕の役割の何十倍も複雑で、コミュニケートする相手も舞台監督以外にも複数のスポットのスタッフがいる。今回は近くじゃないけど、音響の和田さんたちの出す音もいくつもの音が複雑にからむ。
この道だけで生きてる人たちの仕事はすごいよなー。
二部での役割が済んだら僕は大道具に合流し、邪魔にならないように、少しは役に立つように手伝わせてもらった。
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今回はトモ君と知り合えたのは収穫だった。あとで分かったんだけど、彼、舞台監督さんの息子なんだって!苗字が同じなワケだ(^^)
和田さんが外注で連れて来てたミキサーの彼もユニークだったなぁ。これはかなりの掘り出しものだと思う。
今日の打ち上げはやり尽くした感じだった。
いい仲間先輩がたくさんだ。