2009年4月17日(金)

別 荘

 金曜日午後はいつものU田さんの日。

 いつだったかU田さんのところで会ったH田さんという若者が最近U田さんのところに来たという話から、現在の失業率の話へ。

 そこから今と昔の就職事情の違いなどに話が移り、その内バブル、土地神話の話へ。

 「過疎地とか今はどうなってるんでしょうねぇ。」

 「もう只同然ですよ。私のいとこが大豊の梶が森の高いところに住んでるんですけど、空家がいくつもあって『只でいいからそこに住まないか』というくらいで、言えば土地も家もくれるかも知れないような感じですよ。」

 村を出て行ったお子さんがいつかは帰って来ないかと家も新築したが、空家のまま。ただ置いとけば固定資産税はかかるし、人が住んでない家は痛みが早いので、誰かが使っていて欲しいというような事情もあるらしい。

 田舎、自然が好きな僕は興味津々。

 「ただねぇ、山奥の何にもないところで、生活は不便だし、夜の静かさと言ったら気が変になってもおかしくないくらい淋しいところですよ。」

 「でも、自然もあれば空も夜の星もあるわけでしょう?」

 インターネットは、田舎に行けば行くほど力を発揮するし、工夫すれば孤独感はなんとかなるんじゃないか・・。

 といっても、今の仕事はずっとやっていたい仕事だし、今から山に籠ることも出来ない。それなら、時々下界の喧騒から逃れたくなった時の隠れ場としての別荘というのはどうだろうか・・・?

 「興味がおありなら今度行く時に一緒に行かれたらいいですヨ。」

 ウワァイ!!国保も借金で払ってる人間が別荘持ちになれるかも知れないゾー。

 でも、考えて見れば、桜の名所の水道山だって我が家の裏庭なわけだし、僕はかなり豊かだよなぁ。

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 今日の趣味タイムには吉永小百合の「キューポラのある街」を見せて頂いた。

 昔の映画に垣間見るその頃の貧乏はほんとのほんとに貧乏だ。今は貧乏だと言ってもモノがあふれていて、文句をいうほどの貧乏じゃない。

 「でもねぇ、昔は周りにも似たような家があってお互いに助け合うというようなところがありましたけど、今は困ってる人がいるとその人を避けるようなところがあって、今の貧乏の方がはるかに孤独ですヨ。」

 そうかも知れないねぇ。

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 ところで、先の別荘話の時にネットで検索してみたら、大豊町では都会から大豊に移住したい人のための空家紹介のページがありました。

 紹介しまぁす。→http://www.town.otoyo.kochi.jp/life/house_search.php