2009年4月24日(金)

チップス先生

 毎週金曜日のU田さんのところに行くと、先週書いたH田さんが来ていて、ちょうど帰ろうとしているところだった。

 11年ものだというお気に入りの車はピカピカに光っていて、車に疎い僕の目には新車のように見える。H田さんの身なりも、いつも作業ズボンの僕とは違い小ざっぱりとしていて、とても失業中には見えない。

 まぁ、失業中と言っても、H田さんはU田さんの紹介で、週に数回程度ではあるが、ある仕事には就いている。でも、小学生のお子さんが二人いるし、奥さんのお仕事の状況からしてももっと常勤と言えるような仕事に就く必要がある。

 U田さんはこのH田さんのことを本当に心配していらして、今日も先週調べたばかりの、世間の有効求人倍率や失業率などをネットで調べることに。

 H田さんはU田さんのところに映画「野菊の如き君なりき」を8回も見に来たという人で、昔のしみじみとした映画や心洗われるような映画が好きな人らしい。そして、自分の子供たちにもそういう映画を見せていて、子供たちはそういう映画に食いつくように見入るのだという。

 「何も子供だから子供向けのものを見せるというように、子供に媚びる必要はないんですねぇ。大人がいいものを自信を持って見せれば、子供は十分に理解するんですヨ。子供だからアニメだなんだと、子供扱いするのは大人の傲慢かもしれません。」

 又、そのH田さんの子供たちがとてもかわいく育っているらしく、初めてU田さんと会った時、嬉しそうにU田さんのところに走り寄って来たとのこと。

 H田さんの文化的なものへの指向、その子供たちの純真さが重なってU田さんはこの親子のためにも、H田さんが早く仕事に付けたらいいと願っておられる。

 H田さんと言えば・・・、不思議にその悲壮感がない。

 大物かも・・(^^)

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 今日の趣味タイムには映画「チップス先生さようなら」を見せて頂いた。

 これには元々原作があって、僕が高校生の頃は学生向け雑誌の「読んで置きたい100冊」なんて特集にこの本も取り上げられていた。

 で、僕も小説の「チップス先生さようなら」を読んだのだが、とても短い小説でドラマというような筋立てでは無かったように思うのだが、その映画ってどういうんだろう?

 新井満が今みたいにメジャーじゃ無かった時代に同じタイトルの歌を作っていたのだけれど、彼はかなりの映画好きで、その歌も映画「チップス先生さようなら」から来てるんだろうと思う。新井満だったらもちろん原作も読んでるとは思うが、そんな思いもあって機会があればこの映画は見てみたい映画だった。

 今日みた映画はしっかりストーリーのあるものだった。遠い昔に小説を読んだ僕の記憶ではどうしてもこれほどのストーリーものじゃなかったんだけどなぁ・・・。

 気になって後で調べてみたら、映画化は二度されていて、ついこの10年内にもイギリスのテレビでドラマ化されているらしい。それぞれに設定や筋立てにアレンジがある。

 これって、ピーターパンの原作が割と短くて地味で静かなのに、ディズニーでは思い切り冒険活劇になってるように、元がシンプルだから、アレンジがいろいろ広がるってやつだろうか。なにしろ記憶が定かじゃなくて、僕の小説から受けた印象もかなりあやしいことはあやしい。

 本に戻るべきかなぁ・・・

 確かめたいことがいろいろ出てきて、仕事なんかしてていいんだろうかと思ってしまうヨ (^_^;)