2009年6月26日(金)

感 覚

 水曜日に書いた土佐市のT田さん。昨日の夕方、電話がかかって来た。

 「やっぱり使えなくなりました。」

 「F12を押しても起動しませんか?」

 「起動はするけど、固まって使えなくなるんです。」

 「さぁ、どうしましょうか。他にお貸し出来るノートがないかちょっと見てみますので。」

 この仕事を始めた時にはきっとニーズがあると思って「レンタルパソコンひと月4,000円」なんてこともやってたんだけど、思いの他声もかからず、今は行った先でお客様が困っている時に問題が解決するまで置いて来るといった感じ。お貸ししてかまわないパソコンがある時はいいけど、無い時はどうしようもない。中古のパソコンは持ち続ける程に価値が落ちて行くので、それでかまわないという人がいれば、格安で渡してしまう。いつだったかT田さんにお貸ししたものは6000円で別の人にお譲りしてしまったんだよネー。

 で、我が仕事部屋にあるものを見てみると1台だけ使えるものがあり、渡しさえすればこれまでどおり使えるように電話でT田さんのプリンターの型番を聞いてドライバをインストールし、今日はT田さんにサティの駐車場まで取りに来てもらった。午後はU田さんのところに行くのでちょっと時間が折り合わなかったもので・・。

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 U田さんのところに行くと、机の上には去年一緒にネット上のあちこちで特攻隊について調べた時印刷した写真が置いてあった。夏が近付くとテレビなどで戦争の話が増えて来るが、この季節にはそういう方向に気持ちが向いてしまうのかも知れない。

 今日はそんな話から、「731部隊」についていろいろと見て回った。「731部隊」については最初にU田さんにお会いした頃に結構ネット上を見て回ったのだが、今回同じように検索をかけると前よりもはるかに多い情報があった。

 「731について言ったり書いたりすると妨害が入ったりして結構危険だと思っていたのに、それでもこうして出している人がいるんですねぇ。」

 というのが、その時のU田さんの言葉だったのだが、今回はその時をはるかに上回る情報量。YOUTUBEでは、去年特集を組んで流されたらしいテレビ番組がアップされていて、全部見ることが出来た。

 タブー視されていたものがこうやっておおっぴらに取り上げられるようになるということは、ある意味、過去が過去になってしまって、取り上げることの影響が減った証拠なのかも知れない。取り上げる側は「こんなことがあったということを忘れてはいけない。同じことを繰り返してはいけない。」との思いで取り上げているのだろうに、ここらが難しいところだ。(まさか、視聴率のためにやってるとは思いたくない。)

 「今までの戦争で日清、日露戦争はこれほど後々まで語られることはないのに、太平洋戦争はずっと語られてるんですよねぇ。これは反省という意味もあるかも知れませんけど、戦争というものを国民が完全に忘れてしまって戦争の感覚が分からなくなると今度戦争をする時に誰も行きたがらなくなってしまうという国側の事情というのもあるという見方だって出来るんですよねぇ。」

 印象的なU田さんの今日の言葉だった。