2009年8月25日(火)

情報商材

 昨日の訪問予定を今日にしてもらった大津のI田さん。今回の用件はとある情報商材の中に書いてある仕事の仕方を読み解いてI田さんの苦手部分をフォローすること。

 「この人(情報商材を売ってる人)信用してもいいんですか?宣伝文ではさもすごいソフトがあってそれを活用するだけで毎日1万から2万稼げるなんて書いて、そのすごいソフトというのがどんなパソコンでも最初から入っているメールソフトだなんて、この部分は詐欺といいたいくらいですよネ。」

 ネット上で情報商材を売っている人たちはノウハウやツールの肝心な部分を黒丸(●)で隠して、そのツールを使ってその人が教える方法でやれば、ふつうじゃ考えられないくらい儲けることが出来るということを訴えかける。この方法に気づく前は自分がどんなにどん底だったか、それからこの方法に気づいて今では毎日貯金通帳にどれだけのお金が振り込まれるようになったか、そしてこの方法を教えた人たちが今どれほど稼いでいるか、そんなことを長い長い文章を使って何度も何度も繰り返す。しかも肝心な黒丸の部分は見事なくらい分からないようにしている。

 思うに長い文章をこれでもかというくらい書いているのは、読んでいる人を完全にその人の世界に呼び込むための手法のように思う。すっかりその人のペースに巻き込むというか・・、読んでいる人はその話を信じ込み「やってみようか・・」という気持ちになるのだが、肝心な部分は黒丸で隠してあるからその先は商材を買ってみるしかない。

 で、その金額設定がまた、買ってみて自分には出来そうも無いと思ったり、言ってることが違うじゃないかと思ってもわざわざ問題にして争うよりはあきらめた方がましなような金額設定になっている。

 と言っても2万とか3万するものは結構あってI田さんの今回のものは6万くらいしている。僕の書き方はどうも否定的な書き方になっているが、これだってその内容を実践して本当にうまく行けばそれはそれでOKなんだけどね。

 楽して儲けるなんてうまい話が商材の数だけあるのなら世の中は億万長者だらけになるわけだからこういう話は注意しないといけない。でも、I田さんは外に働きに出れない事情があってしかも働かないといけない事情もある。

 こういう方にとって、家の中で出来るネットビジネスはひとつの救いなわけで、これまでは僕もさほど反対もしなかったが、今回は宣伝と実際のギャップが大きかったので言ってしまった。その代わり、その内容は別に違法なことではないから、やる前から完全否定するのは止めてとに角やった上で結論を出そうという姿勢。

 「こんなのばっかり買って、宮城さん笑ってしまうでしょう?」

 「いいえ、笑うんじゃなくて心配してますヨ。」

 ほんとに言葉どおりなんだ。なんにも口を挟まずに言われたとおりにやってる方が僕の仕事は減らないだろうけど、つい自分の気持ちを言いたくもなる。

 まだ、まやかしと決まった訳でもないし、うまくいかないのはやり方がまずいからと言われないようにフォローしたいと思っている。

 今度こそ、I田さんの願いが一歩でも先に進むといいなぁ。

 うまく行ったら、僕も同じ商材を買って同じことしなくちゃ(^^)