2009年8月28日(金)
「もう行くことはないのかも知れませんけどねぇ。もう一度行ってみたいですねぇ。」
金曜日のU田さん。今日は先週の徳島行きの時に撮って来た海賊料理の浮き座敷のデジカメ写真をお見せしている。
これまでもネットで調べてそこの写真はいくつか見ているのだが、その写真とU田さんの記憶がピッタリ合わないでいた。
あの頃は3〜4軒並んであったような気がするのだが今はどれだけ残っているのだろうか?
果たしてこの写真は自分が行ったあの店なんだろうか?
僕が照明の田中さんに頼んで見に行った結果としては・・・
入り江に浮き座敷を浮かべて営業している店は2軒、それぞれは違う入り江にあって、お互いからは見えない位置にある。
僕が写真を撮ってきた店は最初に海賊焼きを始めた浜部さんという人の二代目がやっている「元祖」店で、店としては1軒だけど浮き座敷は3つ浮かべているので、もしかしたらそれがU田さんの、店がいくつも並んでいる記憶になっているのかも知れない。店のある入り江に下りて行くすれ違いの出来ない細い一本道の長さなど、この店がU田さんの話と合致する。
100%ではないけれど、実際に見て来ることでU田さんのもやもやは減るのじゃないかと思っていたのだが、僕の・・というよりデジカメの鮮明な画像はU田さんに別の郷愁をもたらしてしまったようだ。
「頻繁に行ってる時はねぇ、又いつでも来れると思うから、最後の時にこれが最後だとは思いもしないんですよねぇ。なんにつけてもそういう『最後の時』という別れがあるんですよねぇ。」
「もう行くことはないのかも知れませんけどねぇ。もう一度行ってみたいですねぇ。」