2009年9月18日(金)

先生、手術待ち

 二週間ぶりのU田さん。

 眼のことはどうなっているのだろう?

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 先週の眼科受診はまずは初診といったところ。次に眼科に行く予定も決まっていて、どうやらその時に白内障手術をするらしい。今は手術待ちの状態だ。

 「私は医者にかかるのが嫌いでしてねぇ。今までなんでも自然治癒で直して来たのに、白内障はそうは行かないんでしょうかネー。」

 今日も、白内障とは・・、罹患率、手術体験談、などなど、ネットでいろいろ検索して行く。

 白内障は、目の水晶体が変性して白濁するというもの。水晶体の真ん中から白濁すると初期から視力に影響するが、周りから進行すると視力に影響が出てくるのは大分後になる。早い人で40歳代から現れる人もいて、年齢が増えるにつれ割合が増加し、80歳代になると自覚症状の有る無しとは別にほとんどの人が白内障の症状を引き起こしている。

 先天性や外傷性のものもあるが、白内障の多くは加齢性のものが占めていて、これは病気というよりは老化現象のひとつだと思われる。

 進行を遅らせる点眼薬というのもあるが、はっきりとした効果は認められておらず、一度白濁したものは元には戻らないので治療法としては手術しかない。 

 あちらこちらのページを見たものをまとめるとこういうことになるだろうか?

 「先生は手術とかしたことはありますか?」 (この「先生」は僕のこと)

 「僕は学生から社会人になる前に扁桃腺を切ってもらったことがあります。」

 「手術の時は痛くなかったですか?」

 「手術の時は麻酔で全く痛く無かったです。麻酔が覚めた後は痛かったですけど。」

 「なにもしていない時に痛いのは仕方がないということであきらめがつくんですけど、手術をしているその時に痛いというのはイヤなんですよネー。それで、先生は痛くなかったんですネ?」

 「ええ、手術の時は全く痛くなかったですヨ。」

 「そうですか・・・。」

 医者にかからないお医者さんのU田先生、「治るものは治る、治らないものは治らない」「薬に頼ったばかりに薬なしでは治らなくなる」などなど、医師としての経験や医学的な根拠に基づいた説得力のあるお話を何度かお聞きしたけど、今の先生は一人の病院が苦手な患者として病院にかかるのをイヤがってる感じ。

 なんとか、病院に行かずに直る可能性はないものか・・・

 僕の扁桃腺肥大の摘出手術の時に痛みは無かったのか、何度も聞き直されて・・・

 超人U田先生の人間らしい一面が垣間見えて、あぁ、この先生いい人だなぁ。

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 でも、今は閉めている元病院の建物の中をU田先生は今もこれまでどおりスタスタと歩きまわり、あまり無理をして疲れさせてはいけないと思い、いつもの映画タイムを遠慮する僕に「いやいや、それは大丈夫ですヨ」とおつきあい下さる。

 今日は黒澤明監督の「我が青春に悔いなし」という映画を見たのだが、見た後の黒澤映画にまつわる先生の解説やご意見は見事なものだった。

 こうしていると、今先生が白内障でお困りだということを忘れてしまう。

 手術待ちの間は気持ち的に落ち着かないだろうけど、それが済んだら、先生又バリバリ元気になるんだろうな(^^)