2009年9月27日(日)

新聞バッグと手作りぞうり

 午後1時、土佐市のN岡さん。

 用件はN岡さんのお知り合いのためにノートパソコンを用立てるというもので、今日はそのパソコンお届けの日。

 パソコン自体は簡単な説明をしてお渡しすればそれで済んでしまうが、今回はそれに加えて動画の変換のことなども少々・・・。

 僕がビデオをパソコンに取り込んでDVDにしたり、パソコンで直接録画した映画をDVDにしたり、はたまたネットから落とした動画をDVDにしたりしているのは、自分の好きなことをパソコンでやることで、半分は仕事としての動画の扱いの経験値を増やすという一石二鳥的な面もある。

 しかしそういう行為が仕事として活きるにはそういう趣味の人が少なくて、自分のためにやる作業量の割にはそういうお客様は数人だろうか・・・。

 その中でもお客様のやりたいことと僕がやっていることが見事に合致するのがN岡さん。「私コレコレコウイウコトがやりたいんですけど・・・。」と相談されるとちょうどその時僕はそのやり方についてあれこれ実験をしているということがよくある。ニーズがあると僕も張り切るわけで、そうやって身に付いたことが他のお客様にも役立っているという感じだろうか・・。N岡さんと僕はどうも嗜好が似ているらしい。

 今日はそれを証明するような新しい発見。

 「連休中はどこか行ってたんですか?」

 「私どうしてもやりたくて、新聞紙で買い物バッグなんかを作る講習会に行ってたんです。」

 アーレレ、四万十市の主婦が始めたという省資源、エコタイプの新聞紙利用のバッグ作り。作り方を小冊子にしたものや型紙を販売していて、僕もそれをパソコンのバッグなんかに利用できないかと思って一時ネットであれこれと探していた時期があったんだ。その興味は頭の片隅にずっとあっていつかは実現したいと思っていた。

 「私、手作りのぞうりを作っていて、それをこの袋に入れて人に渡してあげたらと思ってるんですヨ。」

 アレレ、手作りのぞうり?それも僕がやりたいと思ってたこと。

 大道具の時に履く雪駄の鼻緒が切れてしまい、下手な細工でなら直せないこともないがもっと確実に直せないものかと思っていた時、本屋の趣味の手作りコーナーでぞうり作りの本に行き当たった。単に鼻緒を直すというより、ぞうりの作り方そのものを身に付ければ鼻緒を直すなんてなんでもないんじゃなかろうか・・・。

 あれやこれやに興味が湧いて、やり始めたらムキになる。パソコンだけでも「あれやこれや」が一杯あるのに・・・というので両方ともそのままになっている。

 N岡さんは僕がやりたいことを既に実現しちゃってるんだねぇ・・・。動画関連以外は立場逆転だ。

 「私、もう見なくてもいいんでぞうり作りの本、貸してあげますよ。」

 まあ、惜しみないありがたいお言葉。

 今日はその本借りて来なかったのだが、いずれは僕、ぞうり職人になってるかも。