2009年10月1日(木)

記録を残す

 谷病院。

 ちょっと気分転換にいつもの部屋を出て外の空気を吸っていたら相談員のA君が声をかけて来た。

 「この前製本してもらった作業の続きで今度は別のものを今僕が打ってるところなんですけど、目次とかページの番号を表示したりしなかったりするのは別々に入力したらいいんですか?」

 おう、よくぞ声をかけてくれた。

 大量の入力が終わってから僕に回って来て、それから直しを入れるより、事前に声をかけてもらった方が後の手間が大きく変わって来る。それは僕個人が楽になるということよりも、無駄な時間を使わないという意味で僕を呼んでくれている谷病院自体のためにもなる。

 「声をかけてくれて良かったヨ。説明するから来てくれる?」

 ・・・

 「まず、目次の体裁やけど・・・、エーット・・・」

 説明しようとして驚いた。大事なキーワードが出て来ない。

 この場合、「タブとリーダー」という言葉さえ頭に浮かべば後は画面を見てもらいながら説明出来るのだが、その言葉が出てこないんだなぁ。

 「いかんなぁ。どこかに記録を残してるはずなんやけど・・・。」

 毎回作業記録を残しているので製本作業をやった頃の記録を探すが出て来ない。でも、そうやっていろいろやってる内に「タブとリーダー」という言葉が浮かんで来た。

 フゥ・・・

 「次はページだね。」

 この場合は「セクション区切り」というキーワードが浮かべば後は簡単なのだが、これもキーワードが出てくるまでに時間がかかる。

 なんじゃコリャ、健忘症か?

 で、左揃えの件でも似たようなことが・・・

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 しゃかりきでやってうまく行った時はすっかり身に付いたような気持ちになるが、その後で他のことに力が入る時期が入ると忘れてしまう。

 分かった上で同じことを数えきれないくらい繰り返して、それで初めて身に付くんだなぁ。一度分かっただけじゃ、それは分かっただけなんだ。

 A君との話が済んだらすぐに「製本作業時覚書」を作った。

 学校の勉強のように「身に付ける」ためだけに練習を繰り返すわけにもいかない。繰り返すということは実践の仕事を通してやりたいことなので、とりあえず同じようなことが必要な時に見返す何かを残しておきたいというわけ。

 これで、又いつの日か、同じようなことを誰かに説明する時にはこの覚え書きを見返せばいいというわけ。

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 この日記を書く前に、製本作業に入った頃の日記を見てみたら、7月23日の日記にWordの左揃えの件について書いていた。

 どうも記録を残した印象はこのことだったようだ。