2009年10月28日(水)
今日の訪問先は南国のM本さん。
名前の不思議というか、この方と先日書いた愛宕のM本さんは名前が一緒で、どちらかが連絡を下さるともう一方の方も連絡を下さるというのが以前続いたことがある。なぜか、今回もそういうことに・・・。
でも、M本さんが困りに困って僕に電話した症状が僕の前では一切出ない。その症状とはパソコンが起動し終わると決まってフリーズしてしまうというもの。
今僕の目の前で動いているパソコンはそんな感じが微塵もない。ハードディスクをチェックすると機械的には極めて正常。
M本さんのお宅は道路あと1本で土佐山田というところにあって、僕の家からは結構遠い。そこから来ていることに気を使って下さったM本さんは、今は調子が良くてもまた僕が帰った後にそうなりかねないから、いっそ電話で話した時に出た「リカバリー」をしてもらおうかとおっしゃる。
しかし、リカバリーの金額を聞かれてちょっとびっくりされた様子。僕の金額提示はパソコンショップよりはるかに安いし、やることはデータのバックアップと復元も出来る限りのことをやり、それでも予想外に簡単に済んだ時は時間分しかもらわない。予想外に手間がかかった時は「それなら買い換えた方がまし」だと思うような金額は頂かない。でも、それはこちらの考えであって、それでも負担に感じる人は負担だと思う。そもそも、トラブルというもの自体が望んでいないことなんだから・・・
「じゃあ、こうしましょう。今日は症状は出ないなりにシステムの修復的なことをやっておきますから、今度同じような症状が出たら、もう僕の目の前で症状が出ても出なくてもリカバリーをしましょう。その時にパソコンが起動しなかったらデータを取り出すのに苦労してM本さんの負担が大きくなりますから、今気持ち良く動いている内に大事なものは別に保存しておきます。それと、今日僕が帰った途端同じことが起きて、それなら今日リカバリーすれば良かったのになんてことになったら一回一回のお金がもったいないから、今日は出張料のそのまた半分だけでいいですから・・・。」
トラブル対処はお客様も気の毒だし、それを診る側も「100%大丈夫」とは言えないだけに、自分もかぶる部分があって僕も気の毒。
最近、この手の相談事が多い。どうもXP初期の頃のパソコンが次々と弱って来てるような・・・
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高松の会社のO西さんから借りたハンダ吸収器を試してみた。
これはすごい。マザーボード状のダメになったコンデンサーのハンダ取り付け部分にそのハンダごてをあて、ハンダが溶けた時分にピストルのような引金を引くと、その溶けたハンダを真空吸引してコンデンサーが楽に取れ、その跡の穴もきれいに空いていて、ハンダが残らない。
この穴にハンダが残らないということが、次に新しいコンデンサーを付け替える時にとても大事なことなのだ。
こういうものが無い時には、O西さんはようじとか、細いものをつかってマザーボードを傷つけないように穴を通すのに一日作業だったとのこと。
なんでも1998年頃から2001年くらいまでの時期に、粗悪なコンデンサーが出回った時期があって、その頃のパソコンが2〜3年使ったあたりからダメになっているという状況があるようで、これは上に書いたこととも関連しているように思う。
その後のコンデンサーは経験を踏まえてか、丈夫らしいから、このコンデンサーの付け替え技が活躍するのはもうしばらくのことなのかも知れない。
でも、マザーボードがダメだったらさすがに買い替えか高いお金を出しての修理するしかなかったのが何とかなるのなら、これはまだまだ価値のある技。
僕はまだ、それでパソコンを蘇らせたことが無いから、ぜひとも経験しておきたいことなのだ。
このハンダ吸収器、3万円くらいする。当分変えない金額なので兎に角経験数を増やしておきたくて、捨てる予定だったマザーボードの元気なコンデンサーも全部外してしまったミヤギ君なのであった。
おかげで、元々楽に簡単にハンダを吸い取る器械ながら、更に手応えありのコンデンサー外しのコツが分かった。
次はハンダ付けだな。