2009年11月15日(日)

とっきらさん

 夜、9時半、近所の自動車整備工のT田さんのところへ。

 彼はいつも仕事仕事の人で、今日は元々7時の予定だったのだが予定がずれ込んでこの時間になった。聞けば、お得意さんのSOSには夜中でも応えないといけないので、ついついお酒などとも縁遠くなるらしい。普通は、ついつい手が出るもんだけど・・・^_^;

 用件は、Yahooのオークションをやるに当たって会員登録その他注意すべき点などあれば・・・という内容。

 そうか、それならきっと彼はIDなりパスワードなり、どこかに「とっきらさん」を使うな・・(^.^)

 「とっきらさん」というのは彼の娘さんが初めて言葉をしゃべった時に言った言葉だそう。きっと「お父さん」とか「父ちゃん」とかいう言葉が幼児語で「とっきらさん」になったんだろうけど、彼はこの言葉が気に入っていて何かと「とっきらさん」を使う。娘さんは長女次女と二人なのだが、上の娘さんが小学を卒業する頃まではよく我が秘書殿と遊んでいたものだ。その娘さんも今や短大に通う年齢なのだが、この「とっきらさん」のことを照れながら話す時のT田さんの顔はほんとに嬉しそう。上背があってがっしりしていて声も大きいし、職人気質なところがあるので頑固そうに見えないこともないのだが、この前「とっきらさん」の説明をしてくれた時の笑顔は最高に良かった。その話を聞いていると娘さんがまだ小さい子供のようにさえ感じられる。

 で、今日行ってみると・・・

 T田さんは、IDやパスワードの登録など、自分で出来ることはほとんどやってしまっていた。僕がやることは彼が少しひっかかっていた部分を補足すればいいだけ。

 そして嬉しかったのはやっぱり「とっきらさん」を使っていたこと。

 やっぱりネ!!

 「とっきらさん」という言葉は彼にとって一生の宝物なのに違いない。

 T田さんと二人の娘さん、今でもよく車であちこち行ってるのに出会うことがある。

 親子が仲がいい様子というのは、いいものだ。