2010年1月20日(水)
夕方、テラの森さんが去年預けて行ったDELLのパソコン2台を取りに来た。
このパソコン2台は森さんのお客さんのとある医療法人の違う施設で、見事に同じ時期に同じ症状で壊れたもの。チップの放熱をするヒートシンクの留め金が外れて起動しなくなっている。
DELLのこの機種は、ヒートシンクを押さえるバネに通電させていて、留め金が外れてこのバネが飛ぶと電気が流れなくなったことを読み取り起動をストップさせるようになっている。熱でチップが壊れないための工夫なわけだ。森さんはDELLに修理の相談をしたが、DELLとしてはマザーボードを交換するしかなく、そのマザーボードも今では製造していないので修理出来ないということになってしまった。
それならそれで、中に入っているデータはすぐにも必要だ・・というのがこの2台が僕の手元に来た理由だったのだが、ネットで調べると同じ症状と同じDELLの対応に困っている人が結構いて、その中に「自分はこういう方法で直した」という書き込みがあった。それは飛んだ留め金の代わりに針金を使ってバネを固定するというもの。マザーボードと針金が触れる部分は通電することが必要だが、他の部分は絶縁されていないといけない・・など、うまく行くか行かないかやってみないと分からないタイプの作業。とりあえずは急ぎのデータ吸出しをやっておいて、時間がある時にじっくりとやってみようかということになっていた。
で、後日その作業をしたわけだが、結果は見事にうまく行った。この2台は僕がよく触っていた機種と同系列のものなので、省スペースタイプながら分解は慣れている。針金を使ってのヒートシンク押さえもやってみると、コンデンサーの付け替えより楽。
かくして、メーカーも直らないと言った2台は以前のまま使えるようになった。
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ここしばらく、大手のパソコンショップが修理に○○万かかると言ったものをその何分の一で直してしまうというのが、いくつか続いたが、今回のものはメーカーが直らないと言ったものをなんとか出来たわけだ。
これもネットでやり取りされている情報のおかげ。ネットにはほんとにお世話になってるな・・