2010年5月22日(土)
今回は珍しく、2週続きの道具仕事。場所はカルポート、ものは日本舞踊「しらさぎ踊り」。
このしらさぎ踊り、何年か前から僕の中でイメージが変わった。
立ち方さんの顔ぶれからすると、以前は大道具も大きなものがいくつもあって、リハと仕込みは夜の10時ギリギリまで、本番も昼前から始まって夜の8時終わりなんてのもザラだったような気がするのだが、最近はとても分別があるというか、道具の量、かける時間がコンパクトになった。
今日も、夕方6時台にはホールを後にする。
楽なのはいいのだが、前の印象が印象だけに、業界の衰退なんてことにも思いが行ったりして・・。
この世界、この後どうなって行くんだろう?
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と言いながら、案外大丈夫なような気もしている。
と言うのは・・・
金曜日のU田先生の影響で僕もテレビの録画ものではあるけれど、映画をいろいろと見るようになった。
いつだったか「大菩薩峠」というかなり古い時代劇の三本続きの映画を見たことがあるのだが、見て驚いたのは、その古い映画の中に今のアニメや劇画の原型?・・と思わせるような飛んでる映像表現がいくつも出て来たこと。
アーララ、日本人って元々こういうDNAを持ち合わせてるんだ・・。
で、そういう目で見るようになると、そういうことは他の昔の映画にも結構あるのだ。特に時代劇に多いかな・・
昔からやってるから古臭いというのではなく、昔から続いているにはその中にそれなりのパワーが秘められているというのが文化的な伝統の強みなはずなんだ。
少しずつ変わって行く面もあるだろうけど、そのエッセンスの部分は、どっこい、そうそう無くなるものじゃないように思う。
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まぁ、重かったり、時々痛かったりする大道具の身としては、多すぎず、少なすぎず、ちょうどいいのがちょうどいいわけだけど・・・