2010年9月23日(木)
オー、今日の成果は価値がある。
コンデンサーが見た目上膨張していたり液漏れしていなくても、正常か異常かをテスターで知る方法が分かった。そしてそれを活かして、今年の1月から課題にしていたO津電気さんからもらったソニーのパソコンの電源を直してしまったのだ。
今日の朝には、今日こういうことが実現するとは思ってもいなかったんだからなぁ。
振り返れば、行き当たりばったりでいろいろやったんだ。それがこういうことにつながるとは、やはりチャンスが僕を逃さないんだなぁ・・・、シミジミ・・。
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朝一番に始めたのは先日からやっている、音響の和田さんから処分を頼まれた液晶ディスプレイが生き返らないかどうかの試み。画面が表示されてからすぐに消えてしまうこの感じはきっとコンデンサーの問題だと思う。でも、分解して取り出した基板上に膨張したり液漏れしたコンデンサーは一本も無く、見た目はとてもきれい。ネットで調べると基盤をチェックしてハンダ割れを探し出すのに1時間・・なんて例もあった。先日の僕の見方は生ぬるかったのかも知れない。
今日は眼鏡に取り付ける拡大レンズと更に虫メガネを総動員して徹底的にチェックした。でも、やっぱり見た目では異常が見つからない。通電してコンデンサを押したり引いたりして接触不良を探しても何の変化もない。
あきらめてディスプレイを元に戻した。回路のことが分かっているでもなし、コンデンサーの異常もくっきりはっきり見た目で分からない限り異常を探せないのだからこれ以上この手のことを追いかけない方がいいのかも知れない。出来るようになっても、そういう仕事にいくつ出会うかも分からないし・・・
でも、待てよ。調べれば見た目上はきれいなコンデンサーの異常が分かる方法があるんじゃないか?ネットで探すと1件だけヒントになるような情報が出て来た。でも、さっき元に戻したばかりのものを又やるのはちょっと・・・。やった上でダメな可能性大だし、小学6年生の時に買ったテスターは電池が液漏れして抵抗の測定機能の部分が使えない。
じゃあ、次は何をしよう・・・。
そうだ!先々週谷病院でアウトだった電源がほんとに壊れているのかどうか確かめよう。課題にして机の横に置いたままずっと僕にプレッシャーを送って来てるからさっさとやっておいた方がいい。
これにしたってテスターを直さないと出来ないんだよなー。
テスターを使えるようにして電源の分解にかかる。
ヒエー!複雑!というかものがビッシリ詰まっている。テスターで調べるとヒューズが切れていた。これを直すとするとヒューズの交換はもちろんのこと、ヒューズが切れる原因になったものを探すということになる。こりゃー大変だぞ。
やーめた!!電源はどうかすると100円でエレパのジャンクコーナーで手に入ることもあるからな。この電源は捨てることにして、ファンを取り外し、コンデンサーの取り外しの手応えを忘れないようにハンダごてでコンデンサーを外し、あれば何かと便利な大量の線も取っておいて、残骸を不燃物を貯めて置く箱に入れた。
さて、目の前には電源から外した、パソコンとは又違う規格のコンデンサーが並んでいる。
そうだ、今まで外した不良コンデンサーや新品のコンデンサーの余りもあるし、今日みたいに基盤から外したコンデンサーもあるわけだから、それぞれにテスターを充てれば正常異常のテスターの反応の違いが分かるじゃないか。
これはよく分かった。これならあのパソコンに手をつけられるゾ。
去年の暮れにO津電気さんからもらったソニーの省スペースタイプのデスクトップ機。今年の1月9日に取り掛かってみたのだが、電源のファンの回転が強い弱いの繰り返しをしてWindowsが起動出来ない。間違いなく電源がおかしくて、それもおそらくコンデンサーが原因なのだが、僕がコンデンサーの交換がうまく行きだしたのは先月のことで、そのときはどうするすべもなくただ置いておくしかなかった。このパソコンの電源は省スペースタイプゆえの独特な規格で、これまでも時々ネットで探していたがまだ該当するものに行き当たっていない。電源を直すとするとこのパソコンこそ交換ではなく修理を考えないといけない機種なのだ。
電源を分解するとコンデンサーの数は少ないが、見た目はどれもきれい。さっき分かった方法でテスターでチェックすると明らかに異常な反応をするものが1本見つかった。先ほどの実験以上に極端に異常時の反応をしたので分かりやすいこと!!規格はさっきコンデンサー外しの練習で外したものと非常に近く、おそらくこれに付け替えても問題ない。
コンデンサーの取り外しも、基盤に残ったハンダの除去もハンダ付けも手際よく進み、さぁテスト!!
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オウー!!蘇ったヨ。
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ねぇ、これが今日の行き当たりばったりの経過なのだ。
電源を捨てる段階では「今日はまだ成果と呼べるものがひとつもないゾ」という思いだったのに、その後の展開で僕としては大発展。
そして、これはもしかしたら、液晶ディスプレイの蘇りにつながる可能性もあるわけで・・。
チャンスが僕を逃がさないとしか思えないんだよなぁ。