2010年10月 9日(土)
「私のノートパソコンが起動するのに1時間以上もかかりましてね。それからプログラムを開けるにも次に行くのにすごい時間がかかって。一度、見てもらいたいのと、そんな調子で私も腹をくくりましたので、宮城さんがチラシに載せていたような3万台で買える中古のパソコンを持って来てくれませんか?」
長浜のY下さんは昨日僕がU田さんのところにいるところに電話を下さった。
「チラシに3万5千前後と書いていた分は今は2万から2万5千円くらいでお渡ししてますよ。その代わりというか、たまたまですけど、はるかにいいものが今手元に一台ありますんで、それは3万なにがししますけど、その二種類を持って行きますネ。僕も使えるものをなんとか長生きさせたい人間ですけど、Y下さんのパソコンはディスプレイが今にもちぎれて取れそうなものを使っておられるんで、そちらの方が心配ですので。」
先日のT内さんのように外付けのディスプレイを付けてコンパクトデスクトップにする手もあるが、Y下さんの場合は使う時だけパソコンを出して来る使い方なので、ひとつの場所に据え置きするやり方は出来ない。
元々は明日の日曜にお伺いする予定だったのだが、いよいよ全く動かなくなったということで急遽今日お伺いすることになった。
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さて、今日お伺いしてまずこれまでのノートパソコンを見せて頂くと、これはナントモ・・・。画面が真っ暗で、どうにも何も見えない。
BIOSがちゃんと表示されるのかいろいろやってみたいが、Y下さんは気を使って僕が来る1時間半前に電源を入れて待っていて下さったので、簡単に電源を切るのも憚られるし、ちぎれて取れそうなディスプレイを見ると、パソコンの調子とは別にこのディスプレイが原因で画面が表示されないのかも知れないし・・・。ウーン・・・
「もう、腹くくってますから、いいですよ。ただ出来ればマイドキュメントにあったファイルがいくつかと最近のメールがいくつか取り出せればありがたいんですけどねぇ。」
「お聞きした感じからしたらハードディスクが壊れかけのように思いますんで、今日持って来たノートパソコンに外付けとしてつないで調子を見てみましょう。」
ハードディスクを取り出しUSBでつなげる道具に付けて別のノートに接続したが、ハードディスクをなかなか認識しない。
「起動に1時間かかるくらいだから、なかなか読み込めないでしょう。」
「そうですねぇ・・。どうもハードディスクが壊れかけですね。持ち帰って一昼夜僕のパソコンにつないで放置するようなやり方をすればなんとかなるかも知れませんけど。なんとか認識してくれないでしょうかね。」
粘る僕にY下さんがおっしゃった。
「もういいですよ。」
「ハイ、でも、データを取り出すためにはどっちみちやらないといけない作業なんですよ。」
「ヒマですから、万が一の場合はみんな入力し直しますよ。」
この言葉で僕も粘るのをやめた。ディスプレイのようすからしてもパソコンは買い替えだ。
データに関してはハードディスクを持ち帰って我が家で「一昼夜」というのをやってみることにした。うまく行けば、万歳!ダメなら、Y下さんは全部入力し直すとのこと。
Y下さんは大事なデータはフロッピーディスクにほとんど残しておられる。だから作業途中のマイドキュメントの中身と最近のメールだけ助かればいいわけだ。でも、話をしている内に住所管理ソフトの千件近い住所録はバックアップを取ってないことが発覚した。
「いやぁ、それだって、ダメなら入力し直しますから。ヒマですからね。」
Y下さんは僕より一回りくらい人生の先輩の方。つい最近400人を超える大きな同窓会的催しをお世話されたとのこと。いろんな団体の世話役をされているようでとてもヒマな方には見えない。これは僕がなんとかしなくちゃという気持ちになる。
しかし、事務作業はみんなこのパソコンでされたそうで、よくぞその行事が済むまでパソコンがもってくれたものだ。
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家に帰って僕のデスクトップパソコンに例のハードディスクをつなぐと・・・
『一昼夜』は必要なかった。ハードディスクは認識され中身も見える。
しかし、その中の必要物を含むフォルダを丸ごとコピーしようとすると我がパソコンがフリーズした。やっぱりトラブルはトラブルを呼ぶ。
次は、パソコンを再起動して、ほんとに必要なものだけねらってそれぞれコピーすると、それはアッという間に完了。
ようし、これで今回のことは完璧な形で終わらせることが出来る。
試しにハードディスクの健康状態を調べると、ディスクの最初の辺りからエラー表示がびっしり!!
データを取り出せたのもギリギリセーフだったのかも知れない。