2010年10月22日(金)
午前10時半、サティで会ったのは僕の病院勤務時代の職員のY中さん。
Y中さんは長年通っているカラオケ教室を通して、自家版でのCDデビューをした。キャンペーンであちこち回るに当たって告知用のポスターやチラシを作ろうとしているのだが、高知の老舗のパソコン屋さんで作ってもらったデザインがインパクト不足でカラオケ教室の先生からはダメが出た。
「誰か、パソコンを扱っている知り合いでこういうこと出来る人いないの?」
という言葉に、Y中さんは僕を思い出して電話をくれたわけなのだが、それって思い出す順番が逆だろう!
と主張しても、僕もデザイナーなわけじゃなし、「こういうこと出来る人」でもなさそうな。さてこの相談どうしたものか・・・
CDデビューもインディーズなら、作ろうとしているポスターやチラシの枚数も20枚、200枚と微妙な枚数。
とりあえず、デザイン学校を出ている我が娘(秘書殿の上の子)に相談することに。
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U田さんとの映画タイムに見た映画は「真剣勝負」という宮本武蔵もの。
この中の一シーンでくさり鎌の宍戸梅軒の感情が沸騰する一番のクライマックスでの映像表現が劇画調というか、歌舞伎風というか、「大菩薩峠」で驚いた表現方法と一緒で、表現の見事さと同一性の両方に驚いてしまった。
こういう表現方法って、その頃の時代劇全般に使われていたんだろうか。それにしては見事だよなぁ。
後で調べて見ると、監督は内田吐夢という人で「大菩薩峠」も「真剣勝負」もこの監督が撮ったものだった。なるほどそういうことか・・。
劇画だアニメだと、時代が新しくなるほどに表現も新しくなったように見えるが、日本人には最初からこういう血が流れていて、そういう表現方法はもっと前にあったんだ・・・、というのが「大菩薩峠」を見たときの感慨だったが、今日調べたことによると、「真剣勝負」が作られたのは1970年代のこと。
この頃には劇画調まんががどっさりだったから、逆に映画が劇画に影響されていたのかも知れない。
でも、その劇画っていうのは又、前の時代のなにかに影響されているはずで・・・
アハハ、切りが無い・・(^_^;)
そういうことはおいおい謎が解けて行くとして、時代劇映画って、思いもしないところで見事な遠近法的画面が出て来たりして、いろんな見方楽しみ方があるんだよね。邦画洋画、それぞれにいろいろな魅力があって、それを思うと仕事なんかしている場合じゃないゾなんて気持ちになる。
それを仕事にしてしまってるのが映画評論家の人たちってことか。