2010年11月13日(土)
さて、今日は昨日お電話を頂いた朝倉のMさんのお宅を訪問だ。
ご相談に至る経緯はこういうこと。
ヒカリの回線工事が済み、プロバイダ派遣の設定の人が来て設定をしている最中にSONYのノートパソコンVAIOの電源が落ちて、それから一切起動しなくなった。電源は全くの無反応。
近くの○○電器にパソコンを持って行ったらメーカー送りとなり、バッテリーを交換しないといけないような症状で見積価格は3万円くらいとの返事が来た。
Mさんとしては、バッテリーは何年か前に使えなくなり外したままで壁のコンセントからACアダプターでつないでパソコンを使っていたからバッテリーが原因とは思えない。その上に見積もりも結構な金額なので取り合えず修理は頼まず持ち帰った。さぁ、どうしたものだろう?
そのことをお知り合いのW田さんに相談したら、W田さんがこの人に相談したらいいと僕のことを教えて下さった。
さぁ、どうしたものだろう?(これは僕の思い)。この手のことはいろんなことが考えられて原因によってはとても難しいタイプのトラブルだ。
とりあえずACアダプターを別のものに替えたり、「放電」を試したり、その場で簡単に出来ることをやって変わりが無いなら預からせてもらってジックリ見てみよう。放電だってちょっとでダメなら丸1日くらいやった方がいい。そういう方針を立ててMさんのお宅を訪問した。
Mさんのお宅では旦那様が待っていて下さり、問題のノートパソコンはお店から持ち帰った時のまま大きなプチプチにきれいに梱包されてそこにある。
その梱包を解いて、本来のACアダプターとつないでまずは現状確認。すると・・・
ア〜レ〜!!パソコンは普通に起動した。また、僕がいるだけで不具合が無くなるという魔法の出現かぁ???
って、もちろんそれはない。
修理に出してノートパソコンがコンセントから長時間開放され、「放電」によって電源回路の異常が回復したのだろうと思う。もしかしたら、SONYに行った時点でACアダプターでは起動したのかも知れない。そして使えなくなってから長年おいたままだったバッテリーをつけると起動せず、「バッテリー交換が必要」という診断結果が出たのかも。
Mさんのところに行く前に予習で調べた電源回路異常時の最初の対処法が次の二つだ。
1.バッテリーがついたまま、ACアダプターもつなげて1日くらい置いといて起動を試す。これはバッテリーがスッカラカンでACアダプターからの電気の供給が充電の方に回ってしまって起動しない時に利く方法。
2.逆にバッテリーを外し、ACアダプターも外して1日くらい置いといて起動を試す。これは放電することで電源回路の異常が回復するというもの。
この二つ、今回のことに照らし合わせると見事に状況が当てはまるような気がする。SONYさんのチェック時にACアダプターのみで起動し、バッテリーを付けた状態で起動しなかったのなら、それも1番目の「1日くらい置いといて」をやれば起動したのかも知れない。まぁ、これは類推の域を出ないことではあるけれど・・・。
さぁ、これじゃ僕が来た意味ないかなぁ。一瞬そんな思いもよぎったが、そんなことはない。
まずは今回のこの不思議の原因と思われることを分かりやすく説明し、パソコンの不調ゆえに作業が途中で止まっていたインターネットの設定作業の仕上げは僕がやらせて頂いた。
「拍子抜けしたとしても、今回のような解決の方がましですヨ。そうじゃなかったらそれこそマザーボードの電源部が焼けていたりして、買い換えないといけないようなことになりますから。」
MさんのVAIOは5年くらい使われたとのことなのだが、5年前のかなり上位ランクのもののようで、きれいだし、動きもいい。これはまだまだ使えて欲しいと思うようなものだった。
これからも、ずっと元気で動いてくれますように。