2011年1月16日(日)

火鉢つながりの日

 午前中、おくふじ新聞のK松さんのところへ行った。K松さんのリビングの机の上には今作りかけの2月号に載せる絵がおいてあって、そこには囲炉裏の周りに集まる家族の絵が・・。絵のタッチは違うけれど、空気感が「売れてない漫画家」のT島さんとどこか共通するものがある。壁をさりげなくゴキブリが貼っていたり、天井からハエ取り紙がぶら下がっていたり、絵のメインである囲炉裏と家族以外の小道具が懐かしい時代を思い起こさせるその感じが似てるんだなぁ。

 しかも、この前T島さんに会った時T島さんから今書きかけの漫画の内容を聞いたのだが、それは火鉢まつわりのエピソードだった。昔は暖房器具と言えば火鉢ぐらいしかなくて、どんなにひどい兄弟げんかをしても、結局は寒さゆえにみんな火鉢のある場所に集まるしかなく、そんなことも家族の絆が維持されることに作用していたような気がするという話。囲炉裏と火鉢とものこそ違え、K松さんの絵もT島さんの漫画も貧しいけれども古き善き時代の家族の情景を書こうとしている。

 そのことをK松さんに言うと・・、

 「そうよ、今はそれぞれに子供部屋があったりして、暖房も効いちゅうし、けんかしたら自分の部屋に閉じこもればえいきねぇ。昔はそうはいかんし、食べ物も親が作ったもんを食べんけりゃ、何も食べるもんがなかったきねぇ。」

 奇しくも、午後1番はT島さんの奥さん用に取り寄せたデスクトップ機を田島家へ持って行く。

 「今日、僕のお客さんで毎月ふるさとに向けて新聞を作っている方がいるんやけどね・・」

 アハハ、今度はT島さんにK松さんのことを話すミヤギ君なのであった。

 そして、今日の最後の訪問は近所のジョジョんちなのだが、今度は極めつけ、ジョジョは仕事部屋で火鉢を使っていた!もちろん、ジョジョんちに暖房器具が火鉢しかないということは無いのだが、火鉢の実物が生きているというのはインパクトあり。

 ジョジョには当然、K松さんとT島さんのことを話すミヤギ君なのであった。