2011年2月 5日(土)
今日は春野のピアステージで開催された津野山歌舞伎へ。
これが僕にとっての今年最初の舞台仕事になるだろうか?
高知は回り舞台のある歌舞伎小屋が田舎の方にいくつか昔のままに残っていて、そこには農村歌舞伎なるものがある。
今日はその中の津野山の農村歌舞伎の公演だ。
津野山の歌舞伎と言えば、赤岡でいくつかの農村歌舞伎の合同公演があった時に、短大で僕の授業を受けた子が出演者の中にいて、声をかけてくれたんだよなぁ。舞台化粧をしていて素顔が見えない上に、僕は僕で慣れない役割があって、ろくに話も出来なかったのが残念。
短大の卒業生ということからも分かるように、この農村歌舞伎、若者が沢山いる。そして、今日の出し物なんか、新しく作ったもの。
若者・・・、新作・・・
ただ昔からの伝統を受け継ぐだけじゃなく、まだまだ農村歌舞伎が現在進行形で生きてるってことなんだろうかねぇ。
それはすごいことだ。
出番が済んだ役者さんが、手伝えることがあったら手伝いますからと言って来てくれたことも新鮮だった。
津野山からマイクロバスで駆け付けた地元からのお客さんも一杯で、ロビーでは津野山の地場産品で作った弁当やおもちなどが販売され、会場前のロビーはそれを買って食べている人がズラリと椅子に並んでいてそれは見事だった。建物こそ今風のホールだが、今日繰り広げられた光景は昔の芝居小屋に見られたような光景だったのかも知れない。ついでに客席でも飲食が出来たらいいのにと思うくらい。
みんなで支え、みんなで楽しんでる感じ・・、 舞台ごとの原形や本来の精神は田舎の方にこそ残っているのかも知れない。