2011年4月29日(金)

バックアップだよ!

 金曜日午前、テラの森さんとこへ昨日やったとある事業所のデータのバックアップを持って行く。

 8.7ギガ弱のバックアップデータ、計算上はDVD2枚で済むが、データの固まりとして捕らえると3枚にまとめるのが後の混乱が無い。今日はその3枚を届けた。

 自分としてはとても知的でキレイな仕事をしたと思うが、こういう作業は無いに越したことはない。今回はうまくいったが、これがハードディスクの完全クラッシュなんてことだったらデータの吸出しは到底無理で、それでは困ってしまうお客さんの気持ちと到底無理という客観的事実の狭間で、立ち往生してしまう。

 これは是非ともバックアップの仕組みを導入して欲しいなぁ。

 それをやっておけば、今回みたいなことが起きても、うまく行くやら行かないやら気をもむことも無いし、パソコン本体を変えたとしても、元のデータは復元することが出来る。データ復旧の値段って、僕はともかく、世間一般では2万3万は最低ラインで5万10万20万、普通に請求されるのだ。

 それに比べて、「転ばぬ先の杖」のバックアップの仕組み構築は外付けのハードディスクの値段を含めてもきっと2万以内で済んでしまう。

 あぁ、世間全体にバックアップの意識がもっと高まってくれんものか。

 せめて、パソコンの仕事に従事している人が関わっているところでは、バックアップがうまく行っているべき。

 困っている状況をお助けしてそれ相応の報酬をもらうのは考えようによっては得なことかも知れないが、お助け出来ない時のどうしようもない感じには、それをはるかに上回るダメージ感がある。

 バックアップだよ、バックアップ。バックアップがちゃんと出来ていて、データの吸出し仕事が来ない方が僕はよほどいい。気の毒なトラブルはやっただけの報酬をもらうにも、こちらも遠慮がちになるものなのだ。

 森さんにはそこのところをアピールして、バックアップソフトのすぐれものの存在も伝えた。

 まるで自分の仕事を減らすようなやり方だけど、トラブルの当事者の方の困り具合と「困った」と泣き付かれる側のプレッシャーを考えると、データ復旧よりバックアップの方が大事なことなのだ。

 バックアップの仕組み導入に関しては押し売りしてもいいことなのかも知れない。