2011年6月10日(金)

「裸の島」

 「いやぁ、これは久々にズシンと来る映画でしたねぇ。」

 U田さんとの映画タイム、今日見たのは僕がBSシネマで撮って来た「裸の島」。U田さんと見ようと思って録画したので、僕もそれまでに見ていない。

 セリフが一切ない。瀬戸内海の孤島を小作農として借りている家族がひたすら耕し、水をやり。

 働けど働けど・・なのに、ひたむきに働く。

 焼け石に水とでも感じる同じことを繰り返す生活の中にも事件は起きて物語は進む。

 一番の事件は長男の死。

 それでも、最終的にはやはり、ひたむきに働く。

 生きるということはこういうことなのだ、働くということはこういうことなのだ、人にはこういう選択肢しか許されていないのだ・・

 とでも言うようなメッセージ。ひたすらに、ただひたすらに・・・。

 それがセリフなし、背景音楽の中で繰り広げられる。

 最初に書いたのはU田さんのお言葉。

 これは僕も同様ズシンと来た。そして、U田さんがそう言って下さったのがさらに嬉しかった。

 「久しぶりに引き込まれるような映画を見たような気がしますヨ。」

 映画が好きなU田さんのコレクションを全部見つくし、さらにU田さんがお持ちじゃない映画でいい時間を持てたら・・という思いが実現したのだ。

 「裸の島」、この映画の存在に感謝。