2011年11月28日(月)

病 院

 これも予定にあったことだけど、今週は病院週間だなぁ。

 今日は女房の入院日。胆石が出来て胆嚢の摘出手術を受けるのだが、病室に入り病衣に着替えた辺りから、さっきまで一見元気だった人間が突然病人になってしまう。

 それは、気分だけの問題じゃなくて、手術に至るまでのケアの手順がそういうことになっているのだ。術前の検査もあるからと、今日は朝から飲食は一切していないのだが、さらにこれから24時間は点滴につながれるそうな。手術はあさって。

 身の動きまで封じられたら一気に病人だ。

 手術というものがそういうことを要求することでしようが無いのかも知れないが、見方によっては、病院というところは患者を徹底的に病人にして、そこから治療を始めるところなのかも・・の思いも。

 病院には世話にならずに済ますのが一番幸せなのかも知れない。毎週金曜日のU田先生が自分は医者でありながら、自分自身の全ての病気やけがを自然治癒力だけで何か月あるいは何年もかけて回復してきたのはこういうことなのかも知れない。

 これまでは外来患者としての病院観察をさせてもらったけど、今日は入院手順を通しての病院観察をさせてもらった。

 急性期を扱う一般病床のフロアには昨日の療養病床の病棟のような匂いは全くなかった。

 看護師さんは上から目線じゃなくて、患者と同じ高さの目線で話してくれる。「現場」というような場所になればなるほど、気持ちがこもってる感じ。そのかわり、パソコン端末を扱いながら「アレ?なんで・・?」なんて不得意領域の不安を正直に出してしまうのは患者さんの不安を呼ぶかもネ。

 患者の取り違いが無いように個人特定の手段はとても大事なことなのだが、それは「個人情報保護」という観点からは、患者をさらしものにしてしまう。そういう点を、病院はどうやって同意を取り、間違いが起こらないようにするのだろう?

 イヤー、今回のことは本当に勉強になった。患者の家族の立場でありながら、一方で観察して、もしかしたら自分の体験を短大の授業でしゃべってしまうかも知れない僕のような人間は、一番タチが悪い人間かも知れんのだけど・・(^_^;)

 お世話になりながらも、出来れば来ない方がいいところという、否定的感謝の対象である『病院』というところ。

 病院も患者もどちらも大変だよねぇ・・・

 オラは・・・

 世話になりたくねえ。

 ネコさんみたいに、具合が悪くなったら姿を消して、直れば戻って来るし、そうじゃなければそのまんま、っつうのがいいかなぁ・・・。