2011年11月29日(火)

席の間を回る

 「ごめん、喉が枯れたんで、5分休憩します。」

 1時間くらいしゃべったところで休憩を入れた。

 短大の授業、始める辺りからなんとなく頭がフワフワしている。原因は分かっていて、ここのとこ血圧が高目なのねぇ。先週、妙にメガネの度が合ってないようなめまい感があって、車でバックする時にとてもしんどかったり・・。ふと思いついて我が家の非力な血圧計で血圧を測ってみたら、その日は200を超えていた。そうか、授業が始まって何回目かにえらいことヒーハー言ってた時も、実はこういう状態だったのかも知れない。

 でも、負けんもんねぇ。

 頑張って勝つ!!というより、脇にそらして、僕は正常に戻る。

 休憩にして、「どうぞ好きにおしゃべりしていいよ。」と言っても、今年の生徒たちはいきなりピーチクパーチクにならない。

 話をしている時に、ノートに落書きしていた風情の子のところへ行って、「ちょっと見たいなぁ。」

 二人で何か別の教科書を開いている組のところに行って「それ、何を見てるの?」

 別方向に歩いて行くと「先生、さっき話してたことは、この資料のどこの部分です?」

 「あぁ、あれはねぇ、番外的なことでそれにはついてないよ。あれはね、コレコレコウイウことなんだヨ。」

 おう、生徒の席の間を歩き回って個別に話すってのは、こんなにコミュニケートできるものなのだ。

 パソコンの実技的な授業では僕は頻繁にこれをやっていて、そこで思い切り生徒との距離感が縮まるのだが、講義形式の授業ではこれが初めてかもしれない。

 おかげで、喉の枯れにはなんの休憩にもならなかったが、今日の発見はとてもよかった。

 広い教室でみごとにバラバラに座っているみんなに声が届くように大きな声で話して、喉の枯れはともかく、フワフワ感はどこかに飛んでしまったミヤギ君なのであった。