2011年12月18日(日)

イオン、人に酔った日

 わが秘書殿は来年、成人式を迎えることになった。我が家には一番上の子が和裁をしていた時に縫って労働大臣賞をもらった着物が一着あって、次女以降は成人式にはそれを着ている。

 今日はその着物を携えて、一家総出で愛宕のM本さんの経営する美容院へ行き、成人式当日の着付けをお願いするに当たっての前準備の打ち合わせ。いつもはパソコンのお客さんであるM本さんに今回は娘の着付けをお願いしたわけだ。一家総出なために、もので一杯になっていた車の後部座席や荷台は片付ける必要があって、おかげですっきりした。年末のいい片付けになったかも。

 「飾る」とか「ファッション」とか、そういうことに興味が薄い僕は、M本さんと我が家の女性陣の話の間、ネコの雑誌を見て時間をつぶす。このあと、娘たちはイオンに行ってくれ、そのあとはパワーセンターの百均へなんて行っているので、今日は運転手役で一日が過ぎてしまいそう(^_^;)

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 イオン・・、僕はほとんど行かないところ。人があふれていた。建物一個でひとつの町みたいな感じ。どうりで旧商店街の帯屋町がさびれるわけだ。店も新しいしにぎわいもあるしで、なおさらこちらに人が流れて来るんだろうなぁ。なんにでも興味津々で、ものがあふれているとアチコチ歩き回る筈のミヤギ君、人の多さに疲れてしまってほとんどベンチに座っていた。

 ほんとは最初はアチコチ見に行こうとしてたんだよなぁ。そしたら小さな女の子がこらえるようなこらえ切れないような泣き方で通りを歩いている。

 迷子?

 近くを歩く人はたくさんいるが、どうしたのかな?迷子かな?という顔はするものの、誰も話しかけようともしない。

 その子が僕の近くに来たので、「どうしたの、お母さんは?」と問いかけると、はっきりしないけど、どうもお母さんとはぐれてしまったようだ。4歳か5歳くらいだろうか、こんな小さな子の泣き顔はこちらにもつらいヨ。

 さて、どうしたらいいんだろう?

 「すみません、あの子迷子みたいなんですけど。」

 すぐ近くのお店の店員さんに言うと、その方はすぐに紙とえんぴつを持って来て、「どうしたの?お母さんは?あなたのお名前は?」と、後のお世話を引き取ってくれた。ホッ・・。

 しかし、これだけの人がいて、ああいう子がいるのに、誰も声をかけないなんてなぁ。

 そこからこの人ごみがイヤになって、興味津々君が影を潜めてしまった。

 ボクチン、人が沢山いないところの方がいいやぁ・・。

 しかし、我が家の娘たちは元気なもの。たっぷりのウィンドーショッピングと少しのリアルショッピングをして、次は百均へ。

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 まぁ、今日は人の多さに酔ってくたくただ。

 でも、こうやって一家総出というのもこの先またいつあることか。秘書殿も成人する年になって、「時は来て時は行く」ものなんだねぇ・・。