2012年1月 7日(土)

四万十町へ

 今日は朝7時半に家を出て仕事へ。行先は四万十町。去年の暮に、とりあえず今日を開けておいて欲しい、行先は四万十で・・と設計事務所のO内さんから予約を頂いていて、僕が行くのは四万十市なのかなぁ・・と他人事のように思っていたのだが、昨日の夜連絡を取り合うと、行く先は四万十町だった。

 四万十町ってどこ?ネット地図で調べると旧窪川町あたりが四万十町なのか・・。

 西方向はあまり自分の車で行ったことがない。高速は走らないようにと近所の整備工の「とっきらさん」さんに言われてる僕の軽四にとって、須崎の向こうの七子峠はきつかった。くねくね曲がってる上にスピードが出なくて、時々左に寄っては後続の車に先に行ってもらう。でも、去年の暮に入手したカーナビは役に立った。特に窪川の町に入ってからが。

 高知市池に事務所を持っているO内さん、窪川はご自分の地元だということで、こちらで仕事を取りたくて新しく事務所を用意された。今日はそこで使うDELLの新しいデスクトップ機のセットアップとネット接続などが主な仕事。

 寒かったなぁ。こちら出身のO内さんも「ここは寒いき」と、鼻かみ用のティッシュボックスを僕の前に置いてくれるわ、ストーブを近くに持って来てれるわ、コーヒーを入れてくれるわ、おかわりも自由にどうぞ、まぁ、ゆっくりやって下さいと、とてもやさしい。高知の町中じゃこういう状況はなかなかない。

 まだ通電していないパソコンやADSLのモデムはとても冷たく、LANケーブルの巻きぐせを直すために引っ張ったり捻じったりするけど、頑固にクルクルと元の形に戻ってしまう。やっぱ、ここ気温がとても低いんだ。そんな風に冷え切ったものから寒さをもらう・・、というか熱を取られて、手がかじかむヨー。

 こういうつらさがあるから人がやさしくなれるんだろうなぁ。お互いに大事にして、助け合う気持ちも起こるというもの。つらいことは幸せの本かも知れない。時々外に出て、陽の当たる場所でタバコを吸ったりしながら、その分、丁寧に丁寧に確実な仕事をさせて頂いた。本来これくらいのペースが一番いいのだが、平地ではお客様の負担軽減を意識してテキパキと作業を進めるくせが付いている。

 でも、ユックリ確実な仕事をしたからといって、僕の作業料が高くついたわけではない。

 ということは、平地でももう少しペースダウンしてやった方がいいのかも知れないなぁ。今だってコミュニケートはいい感じに出来てると思うけど、少しペースダウンするだけで永遠のお友達が一杯出来るかも知れない。大事な友達は2〜3人いれば充分だという考え方もあるけど、「袖触れ合うも他生の縁」、その縁を活かすには会ってる時の時間の流れ方が大切なはず。

 ウーン、微妙なペースダウン・・、考えてみよう。 

 こんなことを思うに至ったO内さんの会社の屋号は「縁」(enishi)なんだよねぇ。これも面白い縁なのかも知れない。