2012年6月12日(火)

りっちゃんとネコさん

 今日は雨の一日だった。

 朝一、秘書殿を職場へ送り、僕の訪問仕事は午後二時、M田のりっちゃんさんのところ。

 りっちゃんさんは「はらいそ」のE川さんが以前紹介してくれた人で、先週の月曜日、はらいそにやっと初めての訪問が出来た時、そこにりっちゃんさんがいた。

 「また、宮城さんにパソコンのことを教えてもらおうと近々電話をしようと思ってたんです。そしたら、そこへ宮城さんがいらっしゃるなんて、やっぱりご縁ってあるんですねぇ。」

 りっちゃんは(「さん」が外れました(^.^) )そう言って、その場で今日を予約してくれた。ありがたきかな。

 E川さんやりっちゃんと知り合って僕が少し驚いているのは、県庁所在地のど真ん中でお仕事をしているにもかかわらず、その素朴で温かい心の有り様。二人とも、捨て猫でもいようものなら、とても捨て置けないような人たち。実際、りっちゃんの化粧品のお店には身を寄せて来るネコさんがいて、そのネコさんは誰の飼いネコというわけでもなく、ご近所のお店の方々と一緒にかわいがっているらしい。さびれ気味の帯屋町とは言え、ここは高知のど真ん中だ。田舎者の僕には、沢山の人が行き交う街角に、心が擦り切れるんじゃなかろうかと心配になるんだけど、そこでお仕事をされている人たちは温かい人が沢山いらっしゃるみたい。

 そのネコさんは、今日もりっちゃんがお店のシャッターを開けてしばらくするとやって来た。

 「あらあら、今日は雨が降りゆうきねぇ。中に入っちょきヨー。ここにおったらエイきね。」

 りっちゃんは人間に話しかけるようにやさしくそのネコさんに言う。

 でも、僕がいることに気が付いたそのネコさんは少し警戒している様子。

 「この子、男の人をこわがるところがあるんです。」

 そうか、そうなのか。残念・・・

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 しかし、りっちゃんの質問に答える形で仕事を進め、終わった後でお店の入口の方をみると、そのネコさんはなんとも無防備に丸くなってグッスリと眠っていた。

 大丈夫かなぁ、逃げ出さないかなぁ・・と、そっと近寄ってそのネコさんをなでてみると、全然怖がらずにそのままなでさせてくれる。

 ヤッター、合格だ!僕は男じゃないゾ!

 幸せな仕事の終わり方なのであった。

 帯屋町に来ることがあったら、仕事で呼ばれてなくても、ここには寄らなくちゃ。そして、今日は「ネコさん」と書いてるけど、ちゃんと名前も聞いておこう。

 ちゃんと名前があって、りっちゃんはその名前で呼びかけてたからネ。