2013年1月30日(水)

相談

 先週の木曜日、谷病院の後にお伺いしたI橋さんは本業は税理士だが、他に、生活にお困りのご老人のお世話をするようなこともされている。作業が済んだ後で僕は誰とは言わずU田先生のことを相談してとある介護関連のNPO法人のことを教えて頂いた。調べてみると、それはU田先生のお宅から100mくらいのところ。早速翌日そこに行ったが営業時間を過ぎていて、土日はお休みで、月曜火曜は僕が短大授業のことで余裕が無くて、今日やっと訪問することが出来た。

 「この近くに独居老人の方がいらっしゃいまして。」

 個人情報は出すべきじゃないと思って話し始めたのだが、先生のことはすぐに分かってしまった。先生はこの町の有名人なのだ。

 最初にお相手して下さった人が別の人を呼んで来て下さって、その方はこのNPO法人の会長さん。

 自分の娘さんが子供の頃にU田先生にどんなにお世話になったか、U田先生がどんなに良心的な医療を提供されていたか、この町の人にとって先生がどんなに大切な存在だったかを教えて下さった。

 今は僕を振り回してくれてる(?)けど、先生、やっぱりそういう人だったんだなぁ・・(って、まだ過去形にしてちゃいけない)。

 一時間ほどの相談の中で、他の方の事例なども話して下さり、おだやかな話しぶりの中に大切なことがいっぱい。

 そういう方がU田先生のことをほんとに思って下さっていて、僕の動きとは別に、「先生が電話に出られないけど大丈夫だろうか?」などと、その地域なりに先生に対する働きかけはあったようだ。

 毎日僕が来て、先生の病院の前に車を止めて数時間いるにもかかわらず、その様子に誰もいぶかしがるわけでもなく、なんか取り残された陸の孤島で当事者だけがバタバタしてるような孤独感も感じ始めていた僕にとっては、今日お聞きしたお話は希望を持てる話だった。

 「それぞれの方に自分なりの生き方があって、それはそれでとても価値のある人生なんだろうと思います。」

 お聞きした言葉とはずいぶん違う僕の要約だと思う・・。

 施設や病院に入れたり、ヘルパーさんを入れたり、どれもU田さんが望んでいないこと。本人の気持ちを大事にしながら、いい最期を迎えさせてあげるのがベストなんだということだと思う。

 大賛成だ。でも、まだそのギリギリの場面じゃないと思いたい僕もいる。

 先生、気分で寝たきりにならずに、そろそろ起き上がりましょう!!