2013年10月12日(土)
本番当日。2時からゲネプロ、夕方6時から本番。
ゲネプロの1ベルを鳴らしたところから、宮城君のモードが冷静な集中モードに変わった。
上がってもいないし、おじけてもいないし、時間取りした進行表とストップウォッチ、それと実際のバレエに集中してキューを出して行く。極度に集中しているわけではなく、冷静に集中している。イナオリ君はまだ健在のよう。
踊り子は最初の立ち位置でスタンバイ。
本べル。
アナウンス、ドウゾ。
アナウンス終わりで緞帳ドウゾ。
照明が点いて、1曲目が始まる。
踊りが終わり、照明が落ちて、お辞儀の場所に踊り子が並んだら、照明ドウゾ。
踊り子が去るのに合わせて照明が落ちて、1曲目の終わり。
次も板付きだから、踊り子が暗い中、決まり位置に立ってからアナウンスにキュー。アナウンスが済むと照明先行で音が出る。踊りが終わって、照明が落ち、踊り子がお辞儀する場所に立ったら照明さんにキュー。
次は袖からの出だから、前の踊り子がはけたら、そのままアナウンスにキュー。
主役は踊り子なわけで、それを支える立場の裏方が自分の経験不足ゆえに上がってしまったり、おじけたりしてる場合じゃないもんネ。それに、キューはタイミングが大事だから進行に集中する以外何もない。
いくつかキューのタイミングが合わない場所があったが、それも平気。リハでうまくいかなかったことは、必ず本番ではうまく行く。リハでうまく行き過ぎたら、それは逆にマグレの要素が強いのだ。
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本番でのキュー出しは100点あげることにしよう。本番の時には集中すべきところ、気を抜いてもいいところも自然に分かり、その合間に別の相談が来てもそれなりに対応できるし、雑談も出来る。ここの部分が今まで一番不思議に思ってたことなのだ。タイミングが大事な仕事だけど、舞台監督という立場ゆえに本番の最中にいろいろ別の話も来るのだが、僕が見て来た舞台監督さんたちはみなさん余裕で対応していた。一体どういう人達なんだろう?よっぽど分かってないと出来ることじゃないゾ。
どうも、こういう緩急も大事なタイミングに集中するために必要なことのように思った。というか、大事なタイミングでの集中のおかげで、その他の時間に余裕が出来るのかも。
まぁ、たった一回の経験で分かったようなこと書いてるけど、これは比較的複雑ではない構成だったからゆえのこと。僕はやはり見習い的な実力しかない。キュー出し以外の30分前10分前5分前の告知などは曽我さんに指示されてのことだったし、舞台監督というのはスタッフの弁当のこととか、踊り子の控室の鍵の貸し借りとか、舞台の全てのことに気を配らないといかんのネ。僕にはとてもとても・・
まぁ、腰も壊れず、今日を乗り切って、ヨカッタヨカッタ。