2014年9月20日(土)
T内さん、ほんとにご家族思いのいい人だったんだなぁ。
今日来ているのは先週亡くなってしまったT内さんのお宅。
T内さんが使っていたパソコンのパスワードを解析もしくは解除して、T内さんが使っていた状態をいつでも再現できるようにしたいというのがご家族の願い。
ご主人が、お父さんがこれまで築いて来たものを、今後もなんらかの形で世の中に残せたら・・、それが奥さんと息子さんの願い。
T内さんがすぐれた人だったからこその、この想いだと思う。
でもすぐれてるだけでは、こういう発想にはならない。
これ見よがしのやさしさではなく、さりげなくも根っからのやさしさと、奥さん、息子さんを人として尊重するT内さんの人柄がご家族にこういう思いを残したんだろうと思う。
沢山の業績と思い出を残した人だったから、それをなんらかの形で残し発展させることで、ご家族はいつまでもT内さんと生きていたいんだと思う。
これほどまでにご家族から思われる素敵な人に知り合えたのに、もっとベタベタ頻繁にナカヨシさせてもらったら良かった・・。お互いに不器用で出来なかっただろうけど(-_-)
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T内さんの奥さんは偶然にも僕が以前勤務していた病院でご一緒した看護師さんだった。
で、T内さんが「パソコンの便利屋」をやってる僕のページに行きついて奥さんに見せたら、「この人、知ってる人よ。誠実な人だから連絡してみたらいいよ。」って言ってくれたらしい。(誠実は奥さんが言ってくれた言葉で僕が言ってるわけではないので信じないでネ。フツーの人間です。)
そしてT内さんが僕にメールをくれたのが出会いの始まり。
それまでプログラム開発とその販売を主にしていたT内さんは、業界の不況などのこともあって、プラスαの仕事を模索したいたらしい。
その後、その頃もっと人手が欲しかったインターネット接続設定訪問の仕事に誘ったり、僕が出来ないことを紹介したり、T内さんが忙しすぎて行けない仕事を回してくれたり・・
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ヘビースモーカーだったT内さんの仕事部屋の灰皿にはラークの吸い殻がいっぱい。これもT内さんのキャラクターの一部だったなぁ。ご家族はこれを捨てる気になれない。
僕はT内さんに会いに来たつもりなので、遠慮なくメビウスに火を付け、T内さんの灰皿を使う。
「どうぞ、どんどん吸ってください。」 息子さんはどこか喜んでいる。
「タバコっていい匂いだったんやねぇ。前は身体に悪いから止めろ止めろって言ってたのに・・」 タバコの匂いに奥さんの言葉。
T内さんは、今後のご家族の人生にまだまだ影響し続ける。
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T内さんが亡くなる1週間くらい前に、僕は夜通し夢の中でT内さんと会った。
T内さんの夢を見ては目が覚め、寝ると又T内さんが現れ・・
その中で一緒に海沿いの道で日光浴をしたり、T内さんが廃校みたいな木造の屋根裏部屋がある建物を仕事用に借りて「宮城さんも好きに使っていいよ」なんて言ってくれたり。
現実の付き合いでは、仕事と時々のT内家訪問以外、一緒に遊ぶなんて場面は無かったのに、僕はその夢でタップリT内さんと遊ぶことが出来た。
ホントに僕のところに来てくれてたのかも知れないナ・・
いい人である程会えなくなるつらさがあるけど、いい人って、短い付き合いでも沢山の印象を残してくれるんだネ。
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こういうことがあると、もっとベタベタ付き合っときたい人が何人もいるんだけど、そういう人に限ってそういうのが苦手で、それは僕も苦手。
もったいないことしてるのかも知れないナ・・