2014年11月 1日(土)
踊り子に聞く。
「演出家の先生からはキラキラ音を2回聞いてから緞帳を上げるって聞いてるんだけど、あなたが舞台に出るのはどのタイミング?」
楽屋まで押しかけて自分が確かめたいことを聞く。
「3回目の音の始まりのところです。」
「それだと緞帳がちょっと上がったところになってしまうネ。ゲネでは言われたとおりにやってみて、ダメだったらキラキラ音1回で上げるようにしますネ。」
自分の判断を優先し始めたミヤギ君。ちょうどその近くに演出家の先生がいらっしゃったので「これは良かった」と、今のことを言ってみる。
「ちょっとキツイでしょう?」(先生はなにもかもお見通しだったみたい)
「ハイ、キラキラ音は11秒、緞帳が上がり切るのも11秒なんで・・」
「じゃあ、1回目であげたらいいヨ。」
アララ、いきなり問題解決だ。
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踊り子さんが言って来た。
「シャモが身ぐるみ剥がされるシーンって、セリフ始まりから暗転になるつもりで私たちはやってるんですけど、今のはちょっと短く感じたんですけど・・」
アレレ、照明のプランは見てないし、とにかく照明さんに言っていくと、アチラもナレーション台本をもらってない。和田さんに聞いてもそれは無い。
和田さんからもらった音をパソコンに入れて持って来て、いつでも聞けるように控室に置いていたので、それで確かめて正確なことをもう一度照明さんに伝える。
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こうやって、残った課題をつぶして行って、本番前にもう出来ることは無くなった。
ここまで来ると僕は図々しいのネェ。
確信を持ってキューを送る。
ハラハラもドキドキもしていない気持ちのいい集中感。(って、今年は去年よりラクなパターンだったんだ。その代わりコチラがもっと神経が密になっていた。終わるまでは昼も夜も弁当に手が出んかったもんね。)
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撤収作業の時、演出家の先生が「お疲れ様でした」とやさしい声で言って下さった。
昨日のリハでは、何かのたびに「今の緞帳のタイミングはどうでしたでしょう」なんて聞く僕に、「見てなかった」なんてちょっと不機嫌な感じさえあった先生。
あれは「自分で考えろ」というメッセージだったんだろうと思う。
僕は僕で要所要所で自信の無いところは先生に聞けと曽我さんに言われてのことだったから、答えがもらえなかったらそれはそれで自分の判断でいいんだと開き直るチャンスだと思ってある意味助かった。
かくして、無事終了なり。
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こうやって書くと自慢みたいに見えるのが心配。
決してそうではありません。プロの人はさりげなく済まして、これほど自分の想いを出さないもんね。そういう意味でも舞台ごとは僕にとって非日常であり、たまに変わった役割をもらうとこうやって書いてしまうワケ。
仕込み段取りもなんにも出来ないし、やはり僕は本業のパソコン仕事がメインな人間です。
パソコンの日記ではこれほど書かないもんネ。
そうでもない?
じゃあパソコンもプロじゃないんだネ。セミプロってところか。
ミ〜ン、ミ〜ン、ミ〜ン♪