2014年12月 9日(火)

気まぐれ、発動

 短大授業、開始寸前で気まぐれ発動、動画を見せることに。

 聞くだけでは必ず眠くなりそうな医療に関する法律などの内容。数年前から僕は問題を用意し、ネットで調べて、隣の子と話してもいいから、自分たちの手と目と頭を使って考えて頂戴というやり方に変えた。

 その上で答え合わせをしながら意味を説明したり、クイズみたいな問題じゃ埋めきれない部分を話すと、以前とは見違えて熱心に聞いてくれる生徒が増えた。それでも眠くなったり、ちょっとおしゃべりな逞しい子もいるのはいるのだが、話すだけの授業とは大違いだ。

 だから今日もそれでいいんだけどねぇ。みんなが調べている間、席の間を歩き回ってその様子を見ながら時々話しかけたりするパターンに僕が少し飽きたかな。

 おまけに、授業準備の際、何かいい話がないか動画サイトで「医師法」なんてキーワードで検索すると、ヒットするのは医師の資格がないのに治療をしたというような話ばかりがうじゃうじゃと出て来る。

 これはダメだ。これからの時代を背負って行く若者たちに希望を失くさせるような話は見せたくない。今の医療のいいところを創るきっかけになった、心のある人たちの話を見せなくちゃ。

 その想いもあったんだよね。

 Thinking Timeを短めにして答え合わせもテキパキとやれば、40分くらいの空きは作れるだろう。

 授業始まりの直前にそう決めて、現在の小児科医療の礎となった病院の話を見てもらった。

 響く子もいれば響かない子もいるだろうけど、勉強のための勉強になりがちな教科書だけの内容よりは、たまにこういうのもいいんじゃないかと思っている。