2015年6月14日(日)

新本町、K名さん

 新本町のK名さんはおととい電話をくださった。

 今までお世話になっていたT内さんに電話をしたら、息子さんが僕を紹介してくれた。

 とても気さくな方で、作業をしながらいろんな話が出来る。

 「T内さんには何度も来てもらってたんですか?」

 「T内さん、新聞にお知らせを出してましたからね。3回くらい来てもらったと思いますヨ。」

 K名さんのお宅は狭い路地の中にあって、僕は軽四でも車の出し入れに苦労した。

 「T内さんは大きな外車で、出し入れにウンと苦労して、車庫までは車を入れずに、玄関前に止めてました。」

 外車というのは有りえない。T内さんは外車のキャラじゃないし、乗ってたのは普通車。おそらく、この路地で見ると外車級に大きく見えたのではないかと思う。

 そうか、T内さん、今日のこの路地にも仕事で来てたんだ・・。

 亡き友人の足跡をたどるシンミリ感がよぎる。

 「K名さんは高知の方ですか?言葉がちょっと違いますよね。」

 「出身は大豊の方なんですけどね、カクカクシカジカ・・」

 話す内に、K名さんは僕のひとつ前の職場、医療法人J生会の介護施設に勤務されている方だということが分かった。

 東京で不況のあおりを受けて故郷の高知に戻り、年老いたお母様を世話する内にお母様が亡くなり、職安のすすめで介護士の資格を取って、今の職場へ。

 まぁまぁ、縁は奇なもの。そして、人それぞれにいろんな人生があるんだ・・。

 お互いに大事にし合えたらいいネ。