2015年8月24日(月)

S坂さん、完了

 フゥ〜、これでひと山超えたかなぁ・・。

 今日はS坂さんに新しいパソコンを届ける日。昨日は新しい方を触ってその速さでとてもいい気持ちにさせてもらったんだけど、今日の午前中はそのパソコンに古いパソコンのデータを移す作業。

 古い方は起動しなかったり、起動にとんでもない時間がかかったり、起動してもその後の動きがさらに遅かったりで、ちゃんとデータを取り出せるかどうかも分からないので、ハードディスクを外してHDDスタンドに挿し、新しいパソコンの外付け状態にしてデータを抜き取った。

 ドキュメントフォルダやデスクトップに置いてあるデータは当たり前の話で、今回一番大事なのは会計ソフトのデータだ。バックアップフォルダと、現在入力進行中のデータが保存されているらしいフォルダを探し出して、新しいパソコンのデスクトップ上に並べておく。

 プリンタのドライバはS坂さん宅だな。それと、会計ソフトもいろいろ尋ねたり、場合によってはサポートに電話する必要があるからこれも行ってから。息子さんがやってる軽食堂用のPOP作成ソフトも預かって来ていないから、あちらで作業。

 そんなこんなを紙にまとめて、そういうソフトでこれまでに作ったデータだけは今移しておく。

 メールは今でも出来る。僕がある程度深いところまで関わったパソコンにはかならずメール設定をドキュメント内にエクスポートしておくので、設定は手打ちしないでもインポートしてすぐ使えるようになる。

 あぁ、それなのに、メールの送受信が出来ない。受信箱、送信済みのフォルダには最近の日付のメールがあるから、使えていたことは間違いない。僕が触らないこの数年の間にプロバイダが変わったとか?

 ちゃんとメールが使えていた古いパソコンから見たくなり、ハードディスクを元に戻して起動するが、あまりの遅さにあきらめた。S坂さんに聞いてから、プロバイダの紙を見ながら手設定することにしよう。

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 でかけるギリギリまで作業をして、1時20分目標でS坂さん宅に向かう。

 インストール用のCDが出て来なかったり、プロバイダの用紙が古かったりというのはあったけど、会計ソフトのことを最後に残して全てうまく行った。

 あとは、S坂さんにソフト会社のサポートに電話をかけてもらい、コチラがどういう事情で新しいパソコンに古いパソコンでの入力内容を復元しようとしているか、類推ではあるが必要と思われるデータはどこにあるどんなデータを抜き出しているかを伝える。

 分かったことは・・

 「抜き出したバックアップフォルダを使って復元することになります。」

 「でも、そのフォルダの最終バックアップは5月初めの日付で、S坂さんは8月初めに7月分を入力したとおっしゃってるから、その日付があるもうひとつのフォルダから活かせませんか?」

 「実際のデータのありかはSQLサーバーの中の、コレコレコウイウトコロにあるんですけど、そこから復旧できるかどうかはやってみないとわからないんですよねぇ。一番確実なのはバックアップフォルダからの復元なんです。もし、別の場所にバックアップ先を作ってあればそちらの方に最後の入力時のバックアップがあることも考えられるんですけど・・。」

 「分かりました。もう一度HDDを外付け状態にして探してみます。」

 SQLサーバーねぇ・・・。そういえば最初にS坂さんのお宅に来た時に、暗号だらけに見える大量のFAXを送ってもらって、そこからの復旧をやった覚えがある。あの時は若かったからなぁ。

 とにかく、もう一度HDDをつないで、探してみよう。

 ここで問題発生!!とうとう、古い方のパソコンのHDDが新しいパソコンで認識されなくなった。手を当てるとHDDの回転の振動が伝わって来ない。

 USBの挿しが甘いとか単純なことじゃないよねぇ・・。

 チェックしていると、ディスプレイを見ていたS坂さんが「あっ、反応しました。」 でも、すぐに、「あっ、消えました。」

 確かにその時は僕の手にもHDDの振動音が伝わって来たが、それはすぐに止まり、そのあとはどうにも動かない。

 「とうとうここに来て壊れたみたいです。5月始めのバックアップということは4月末辺りまでの入力分だと思うんですけど、ひと月分の入力は大量ですか?」

 「いいえ、1日あたり数件ですから、入力しなおしでも大丈夫です。」

 そういうことにして頂いた。

 あらかじめ抜き出していたデータの5月初めのバックアップを会計ソフトに復元し、残高を表示してS坂さんの帳簿と合っていることを確認。あとはこれからの日々で追い付き作業をして頂く。

 まぁ、これでもラッキーな方だよネェ。今日データを抜き出したのは、HDDが壊れてしまう直前の最期のチャンスだったわけだ。

 新しいパソコンになって、きっとしばらくはこういうトラブルもないだろうけど、パソコン内のバックアップ、それを外部USBメモリーへの二重のバックアップ。その仕組みまで作り上げて、マメなバックアップをお願いしてとりあえず一件落着とさせていただいた。

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 かなりの重量級の仕事だったなぁ。動きの遅いパソコンを相手にするのはとてもストレスもの。

 ひとつ、大きな山を越えたような感覚だ。

 こういう時はちょっと一杯飲みたいところだが、明日も痛み無しで起き上がりたいので自重してまぁす!