2015年10月31日(土)
午後1時半、土井町のI田さんのところへ。
点字図書館お勧めの、小説やドキュメンタリーなどの読み物を再生してくれる機械があって、I田さんはそれを購入された。
そして、その機械を活かすためのライブラリーはインターネット上のそういうサイトで提供されているのだが、読み物のダウンロード、そして解凍、その機械で活かすためのCDへの焼き付け。
そういったところがとても分かりにくい。
利用者が少ないが故に、ダウンロードした自己解凍ファイルはダブルクリックすると「危険かも知れない」のメッセージが出るし、解凍の実行ボタンはオプションの中に隠れている。
これはそのファイル提供側の問題では無くて、Windowsの自己防御的な仕組みなので誰がやってもこういうことになる。僕だってしばし悩んだ。
目の不自由な人には過酷だよねぇ。Windowsだって、ハンディを持つ人をサポートする仕組みをいろいろ提供しているのだから決して愛のないところじゃなくて、むしろ一般の我々以上に気持ちは行き届いている。
それなのに、こういうことになってしまうのは、ネット上に悪さをする人たちがいるから。
もうそんなこと止めようヨー!
でも、止めてくれたところで今までに出来上がった被害防御的な仕組みはゆるくはならない。
世の中を、ネットの世界を住みにくくして、自分も不自由じゃないんだろうか・・
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「こういうの中々いいですねぇ。僕も老眼がきつくなって本を読むのがしんどいんですけど、こういうサービスがあったら本が身近になりますよねぇ。パソコンの読み上げソフトなんかだとどうしても機械的な声になるんでしょうね。」
「やっぱり、人の声で、若山源蔵さんなんかの朗読なんかかっこいいですよ。」
「そう言えば、今日の『ラジオマンジャック』は若山源蔵さんがゲストみたいですヨ。」
「あぁ、それは聞かなくちゃ。楽な気持ちで聞けるからちょうどいいです。」
僕とI田さんの趣味の一致はNHKFM、土曜日4時からの『ラジオマンジャック』。
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「これで、今後はずっと便利に本を楽しめるようになりました。」
I田さんは僕みたいにネット上のセキュリティーに文句も言わなければ悲嘆もしない前向きな人。
素敵な人はこうして、何でもないような日常の中にたくさんいるんだよネ。
それに気付かせてくれたのが僕の仕事の一番いいところだと思う。