2019年8月28日(水)

降って湧いたような・・・


 定例、水曜日のILSさん。

 メインは給与作業だけど、まぁ他にもたくさんのことをやった。

 経営者二人ともが中国に行き、そのあと彼等は埼玉川越での新店舗OPENの行事に行き、普段はH達君がやってる銀行での通帳記入も僕の役割になっているらしく・・・。

 直接、そう言い置いて行ってれば気持ちよくやるが、それを聞いたのは青息吐息で店の守りをやってるパートのT田さんから。

 「私たちが見てはいけないもんだから、宮城さんが記帳して来てくれることになっちゅうき」

 「誰がそんなこと言ったの?僕は聞いてないヨ。秘密にせんといかんようなことないと思うけど・・」

 上から下までバタバタしていて、気が行き届いていない。

 普段ならとっくに僕の手元に来ているはずの8月15日入金のVisaやJCBの計算書も行方不明で、探し物から始めないといけない。

 昨日、O村さん帰国後の大量文章チェックを済ましといてよかったよ。

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 経営者留守中のILS開店時間はいつもより早く午後3時まで。

 これも僕には大きなプレッシャー。

 昼休憩も取らずに集中して、取り敢えずの区切りを作って今日の終わりとする。

 駐車場から車で出て、事務室の鍵をちゃんと閉めたかがどうしても気になった。

 やっぱりもう一度見ておきたい。

 車は車道に出てほんのちょっとの場所だったので、車の前後を確認してバックし始めたら、降って湧いたようにバイクのおばさんが僕の車にぶつかって倒れた。

 「大丈夫ですか?いや、こんな状況で大丈夫なわけはないけど、でも大丈夫ですか?」

 「まさか、バックしゆうとは思わんかったき走って来たワネ。なんであんなところでバックしよったが?」

 「すみません。安全確認したうえでバックしてたつもりなんですけど、どこから出て来たんです?」

 ほんとに僕としてはこのおばさんが降って湧いて出たような感覚だった。

 「大丈夫なわけはないけど、大丈夫です?」

 「こけたき擦り傷ぐらいのもんやろうけど、とにかくビックリしたワネ。しかれるかと思うて!!」

 おばさんには僕の車のナンバーと名前、電話番号を渡し、お名前だけ聞いた。その方はY下さん。

 バイクのエンジンがなかなかかからなかったので、僕がエンジンをかけて、あと3回、切ってはかけ・・の確認。無事を見届けたいので先に出てもらってその場を出た。事務室の鍵は、僕らの様子に気が付いて出て来たT田さんに見てもらう。

 事故もなにかの縁だとは思うけど、T村鉄筋のMaoさんみたいには行かんよネー。

 あとになって、「すみません」は言わない方がいいと事故の経験者から聞いたけど、僕との関りで痛い思いをしているのはY下さんで僕は痛い思いはしていない。僕は何度も「すみません」を言った。

 でも、今大事なのは有利不利のことじゃなくて、Y下さんが無事なこと。

 あとの確認をするためにY下さんの電話番号も聞いておくんだった。

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 鍵はちゃんとしていた。

 なにかに追い立てられるような日が続いて判断力もおかしくなってるんだと思う。

 大事なのは気持ちの余裕と、余裕が無いなら無いなりの慎重さ。

 ちょっとマズイなぁ。