2019年 9月 3日(火)

emachene D620 トラブル複合系

 手元にあるノートパソコン、基板にまで至る修理修行用のもの。

 Win Vistaのemachene D620、通電はするのだが・・・。電源ボタンを押すと一瞬ランプが点くがすぐ消えて起動どころかBIOSも表示されない。

 ウンともスンとも・・・

 昨日あたりからそういう事例がないか、ネット検索をしていて、役になったのが次のサイト。

 https://btopc.jp/repair/power-supply-unit-repair-charge.html

 次の6点が分かり易く説明してある。

 1. 100%の確率で電源入らず、うんともすんとも言わない

 2. 時々電源は入るけれど、時々入らない

 3. 一瞬PowerLED(電源ランプ)は点灯するが、約0.2秒で消える(電源系より基板上の不具合が多い)

 4. 電源が入りファン類は回転するが、約3秒で切れる(BIOSがパソコンを守るために電源を落としている)

 5. PC使用中に電源が落ち、再度スイッチを押しても入らない

 6. 寒冷地で早朝や深夜など、室温が下がっている時に入らない

 D620は何度電源ボタンを押しても3の状況。でも一度だけ4番の症状も見られた。

 とにかく分解!!

 3番は基盤上の故障の可能性が多いということなので、壊れたチップコンデンサーなどが無いか詳細に見て行くが経験と能力不足ゆえ、それともどこもおかしくないのか基板はキレイなもの。

 単純なことが原因だと馬鹿みたいなので、4番寄りのことをやってみる。BIOS情報保持のためのボタン電池CR2032を外して電圧を測ると3ボルトないといけない電圧が1.33V。

 CR2032を新しいものに変えると、3番の症状がなくなった。しばらくするとCPUファンは止まるけど、LEDはずっとついている。4番に変わったかな・・・

 基板を取り出すところまで分解しているので、Windowsの起動確認はできないが、これはとてもいい兆候。

 分解した手順を逆順に組み戻しながら、要所要所で電源ボタンをON!ディスプレイをつけたあたりでBIOSの画面表示を期待したが全くの無反応(-.-)

 4番の説明をもう一度よく読み返すと、メモリーやCPUがおかしい時などにも、BIOSがパソコンの電源を落とすそうな。

 2枚刺さっているメモリーをそれぞれの1枚で起動を試みると、なんと1枚のメモリーでWindwosが起動!やったぁ!!

 あとは、手持ちのメモリーを足して、もともと2GBだったものを3GBに。

 CPUのグリスも分解した時に塗り直したし、これでWin7にするとか、Win10にするとか、HDDをSSDに換えるとか、期待が膨らむ。

 BIOS保持用電池の電圧不足、メモリーの故障、トラブル複合系だったわけだ。