2021年10月14日(木)

準備の会合、急遽お呼ばれ

 来週、谷病院に有名なオペラ歌手の方が歌いに来てくれるとのこと。

 ひと月くらい前にそのことと、会場になる作業療法室の様子からしてどうしたらいいか意見を聞かれていて、僕なりに答えていた。

 慰問的な短いコンサート、患者さんと一緒に歌うとか親しみを感じさせるものだろうから、頑張りすぎるよりは何もしないか、簡単な手作り感のあるものにしたら?

 もし、舞台らしさを出すなら背景にプロジェクターで映像を投影するなんて方法もあるだろうけど、そのためにはある程度暗い空間を作らなきゃいけない。でも、「暗い」ってのをやる過ぎると患者さんが落ち着かないかもしれないし。

 その後は病院の人たちが話し合いながら準備しているということで、僕はほとんどそのことを忘れていたのだが、今日になって急遽その会に出て欲しいと声がかかった。

 現場に行くと、てきめんこの1週間で出来ること、出来ないこと、今すぐにでも試しておいた方がいいことが浮上する。

 「まず、歌い手の方がどういうものを望んでいるかが大事ですよ。」

 「それと、何にもしないというパターンと部屋を暗めにしてプロジェクターを使うパターンと二通り心の準備をしといた方がいいです。どっちに転んでも『あんなに頑張ったのに』と思わなくていいようにした方がいいですネ。」

 歌手の立ち位置は?伴奏者の方はどこで?

 プロジェクターも実際に映してやってみましょう。

 とにかく、出来ることは早目にやってしまう。実際にやると、「プロジェクターはまぶしくないでしょうか?」の疑問も全くまぶしくないということが分かった。

 僕のみたいな安物は目を射るような光が目立つけど、谷病院のエプソン製はレンズも小さくてしかも明るい映像を送ってくれる。縦方向にも横方向にも台形補正できるので舞台を邪魔しない場所からキレイな横長長方形の映像も投射できる。

 そんなこんなで一気にある程度の目安とこの1週間で出来ることがはっきりした。

 今日はちょっと出しゃばり過ぎたけど、あとは病院の皆さんでなんとかなるはずだ。

 話し合いでなにかをやろうとすると、みんなが人の意見を尊重し過ぎて一向に前に進まないということが起きる。

 誰か経験が多目の人がやれるやれない、やるやらないをバサッと決めないと迷いっぱなしで当日が来てしまうからねぇ。

 舞台じゃ万年一年生の僕だけど、少しはなにか身に付いてることもあるようだ。