10月 3日(金)

桂之助への手紙

 桂之助、元気か?もうどれくらい会ってないだろう?10年ぐらい前に、オレが病院勤めを始めた時、長崎に帰って以来か・・・。その時に会っているにもかかわらず、オレの中のお前は大学時代のまんまだ。まぁ、物心ついてから後はみんな昨日みたいなところがあるから、そんなもんなんだろう・・・。

 宮田君は元気にしてるかな?高校時代にも結構話をしてたけど、むしろオレたちは、卒業してそれぞれが別の道を歩き始めてからの方がつきあいが深まった。夏休みやら冬休みやら、故郷に帰る度にオレたちは会っていた。

 諫早の町も変わっただろう。といっても、今年の初めにオレの親父が死んで、実は一度帰ってたんだ。変わってたけど変わってなかった。帰った理由が理由だけにお前たちと連絡を取るという発想がなかった。今、思えば残念。まあ、それはそれでそうなんだろう。しょうがない。

 パソコンとかいじってるか?届くやら届かないやら、あてもなくこうして手紙をかいている。ちょっと方向を間違えてるのは分かってるよ。オレは相変わらずだ。まだまだ道の途上・・・。

 独り言に過ぎない「桂之助への手紙」。現実の関わりの中で、この手紙がお前の目に触れる時もあるだろう。その時まで、しっかり元気でいてくれ。宮田君にもよろしく・・・。

 20年以上前に作ったあの歌を贈ります。

「桂之助への手紙」・・・。

 宮城より