これまではお客様との会話の中から「何か手頃なパソコンがないだろうか?」というご要望に応えるだけで、販売を前面に出しておりませんでし たが、再生すれば使え役に立つものが仕事部屋に増えるだけなので、在庫処分的な意味も含めての販売です。まだ使えるものを最後まで活かしてあ げたいという想いです。
買い物かごでの購入の仕組みも用意しております。このページでは再生パソコン(=中古)を販売する動機や、販売・修理に共通するメンテナンス方針などをお伝えします。
馴染みのお客様だと充分な説明が出来るのですが、ネット経由のお客さまだと顔も声も分からないままものごとが進むこともあるので、このページであ
らかたの方針が伝わってくれたらと思っています。
これがネット販売を始める一番の理由です。パソコンの処分業者さんに持って行くと使おうと思えばまだ使えるパソコンの接続コードなどを目の前で
どんどん切ってしまい、パソコンとしてではなくプラスチック資源、金属資源として処分するのです。ちょっとあれはショックでした。
また大手ショップで100円買取などもありますが、メモリーやCPUなどが後日何十倍の金額で中古コーナーに並んでいるのも素人をだましているよ
うな気がして、工房GUSUKUに来た処分パソコンは出来る限り再生し、自分の腕を磨く材料にし、うまく行けば別のお客様にお安く提供できるよう
にすることにしました。もちろんそのパソコンを引き取る際に前の持ち主の方に了承は得ています。ただ、宣伝下手なのでそういうものが仕事部屋に貯
まる一方なので販売対象を広げるために販売ページを作ることにしました。
中古パソコンで一番気になるのは前使用者様の個人情報の扱いですが、パソコンの三大要素CPU、メモリー、HDD(ハードディスク)の内、最も 不具合の置きやすいHDDを新品のSSDに替えるので、前使用者様のデータは一切入っていません。また、止む無くHDDのままで再生するしかない 場合(お客様の要望やHDDの規格の問題)、予め徹底的にデータ消去をしたHDDを利用して作業しますので、新品のSSDと同様に個人情報の流出 はありません。工房GUSUKUではHDDのデータ消去に半日以上の時間をかけて前使用者様のデータを読みとり出来ないようにしています。
WindowsVistaが入っていたものはVistaのままで。Win7が入っていたものはWin7のままでSSDに替えればそれは気持ち良
く動きます。しかし、Micorosoftは次々と新しいバージョンを提供し、以前のバージョンはサポート対象外になります。そういうことから
Windowsをアップグレードするわけですが、大きなバージョン飛ばしはパソコンの性能が追い付かず、快適には使えません。経験からいうと、次
のアップグレードぐらいが妥当だと思います。
1. Vista → Win7
2. Win7、Win8.1 → Win10
3. Win10 → そのままもしくはWin11
2023年3月現在、サポートがあるのはWin10とWin11です。実験的な意味で工房GUSUKUでWin7のまま利用しているパソコンは今
のところネットの利用も含めて使えていますが、GoogleChromeのアップデートからは対象外になりました。Vistaなどはネット利用に
関してはもう使いようがありません。しかし、その中に入っているOfficeソフトやその他のソフトは使えるのです。テレビが見れるパソコンは
アップグレードすることによってテレビが見れなくなることが多いのももったいない話です。
工房GUSUKUでは1台1台、その状況によってはリナックスとしても使えるようにし、古いバージョンの不利な点をカバーできるようにしていま す。
なお、Win7、Win8.1からWin10へのアップグレードはマイクロソフトが2023年にサービスを終了したため、それ以降お受けできなくなっております。
私自身、リナックスについてなんでも分かるところまで行っていません。Windowsとのデュアルブート(1台のパソコンでWindowsとリ ナックスの使い分け)が出来るようにする作業などは慣れている程度の力です。Windowsとの組み合わせの際にはシンプルで分かり安く、 Winsows環境からインストールできる「Q4OS」というリナックスを利用しています。スマホのAndroidとWindowsのデュアル ブートが出来れば最高なのですが、私の経験では不安定でトラブル対処の参考書も無いので採用していません。
SSD換装で一番難しいのはパソコンの箱開けです。特に最近はおしゃれで丸みがあり、ネジを使わないノートパソコンや一体型パソコンが多くな り、いかに傷つけずきれいにHDDがある場所に辿り着けるかに神経を使います。そうやって苦労して分解したものなのでHDDをSSDに付け替える だけではなく出来ることは全部やってしまいます。
商品を説明する際に「デスクトップノート」という表現をしています。これは次のような理由でほとんど机の上だけで利用して、持ち歩くことのない ノートパソコンを意味しています。